auの春モデルは、10機種中7機種がワンセグ携帯をラインナップした。有機ELを使った高精細液晶を搭載するなど、「音楽に加え、映像にこだわるという“次のステップ”に進んでいる」と語る。パソコン向けのサイトを携帯電話から見やすくしたほか、「おサイフケータイ」機能で電子クーポンも使えるようになっている。
注目する機種は、「au design project」の第6弾モデルデザインケータイとして発表された 26万色のQVGA有機EL液晶を採用した「MEDIA SKIN(メディアスキン)」(京セラ製)。2.4インチの有機EL搭載により1万対1の高コントラストを実現し、薄さを13ミリメートルに抑えた。 「PCサイトビューアー」は、ワイドVGA液晶に対応することでワイドVGA(480×800ドット)画面に対応し、Flashコンテンツの表示も可能。これまでの4倍の広さの画面を表示できるようにし、画面を横向きにも表示可能にしてサイト全体を表示しやすくした。ポインターを動かしてサイト内のリンクをクリックできるほか、Flash表示にも対応。タブブラウザーで3画面まで同時に立ち上げることができるなど、パソコンのブラウザーの使い勝手に近づけている。 しかし、利用者は注意が必要で、「PCサイトビューアー」はパケット定額制以外の追加料金が発生する。使い勝手が良くなるのは歓迎ですが、auの利用料金の追加するための施策と勘ぐってしまう。 不要の音楽関連のサービス“LISMO Music Search”で強化 楽曲検索サービスの「リスモ・ミュージック・サーチ」で、歌詞の一部やキーワードから楽曲を検索できるようにしたほか、検索結果からビデオクリップをダウンロードできるようにした。再生中の楽曲に合わせてアーティスト情報などをテロップで流したり、チケット購入サイトへのリンクもわかりやするなど、コンテンツやEC事業との連携も強化した。 歌詞検索 歌詞の一部を入力することで楽曲の検索ができる あいまい検索 最大2つまでのキーワードで関連する楽曲を検索できる アーティスト検索 アーティスト名で検索 うたって検索 携帯電話に向かって鼻歌を歌うことで、最も近いメロディーの楽曲を10件まで表示する。すでに単体サービスとしては提供されていたが、今回はその認識率を高めている。 聴かせて検索 音楽を携帯電話に聴かせることで、該当する音楽を検索/表示するサービス。これも従来から提供していたサービス。 「auケータイクーポン」ドコモでは“トルカ”互換サービス 飲食店などの店頭で携帯電話を専用リーダーにかざして電子クーポンを利用できる機能。ドコモでは“トルカ”と呼ばれる同様のサービスを展開しているが、au ケータイクーポンに関してはキャリアーを問わずに使えるようになる。対応機種であれば専用アプリをダウンロードしなくても利用できる。NTTドコモが「トルカ」の名称で先行していたが、auも同様のサービスを始める。当初はビックカメラ、ヨドバシカメラなどで利用可能。 それぞれ春モデルの機種の発売に合わせてサービスを始める。サービスによっては対応機種が限られる。