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January 12, 2007 space
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ツボカビ(chytrid)症 カエルなどの両生類を絶滅危機

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ツボカビ(chytrid)症が国内で初確認 両生類絶滅の危機にさらされている!世界各地でカエルなどの両生類を絶滅に追いやっているカエル・ツボカビ症が昨年12月に国内で初めて確認されていたことが分かった。アジアで公式に感染が確認されたのは初めて。感染力が強く、致死率も90%以上で、野外に広がると根絶は不可能で両生類の絶滅が危ぐされる。
 
 

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 日本野生動物医学会や日本爬虫両棲(はちゅうりょうせい)類学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなど16団体は12日に検疫強化や販売・流通の管理、情報提供などを訴える緊急事態宣言を公表した。
 
 
 ツボカビ症が確認されたのは、東京都内で昨年11〜12月に個人がペットとして飼っていた中南米産のカエル。11種35匹中14匹が死んだため、麻布大学で調べたところ、昨年12月25日にツボカビ症と確認された。
 

8万から10万種あるといわれるカビ。今、カビによるカエルの大量死がアメリカやオーストラリアなど世界各国で頻発しています。カビがカエルの全身の皮膚を覆うようにびっしりと生え、栄養の吸収や皮膚呼吸を妨げ、窒息死させているのです。以前は少数でしたが、地球温暖化の影響で雨が多くなり、変温動物のカエルの体温がツボカビの繁殖しやすい温度で上げ止まってしまうことで一気にツボカビが広がり、異常な大量死を招いていると考えられています。

 
 ツボカビは真菌の一種。もともとアフリカ固有の菌だったとみられ、90年代に豪州でカエル激減を招いた病気として98年に初めて発見された。すでに豪州や中南米の両生類が壊滅的被害を受けているという。ヒトへの感染は確認されていない。
 
 
 麻生大の宇根有美助教授(獣医病理学)は「飼っているカエルなどの両生類に異変があれば、すぐに獣医師などに相談してほしい。水の管理が最も重要で、水槽の水を排水溝や野外に流さないでほしい」と訴えている。
 
 カエル脅かすツボカビ症対策で緊急行動計画
 
 カエルなど両生類を絶滅させる恐れがあるツボカビ症の国内確認を受けて、研究者や獣医師ら専門家グループが9日、拡大防止のための緊急行動計画を発表した。現行法では国内侵入を防げないとして、法整備が必要としている。

 行動計画では、緊急対策として取扱業者などに輸入自粛や自主検疫を呼びかける。強制力がないため、動物愛護管理法や外来生物法などを改正し、流通業者の登録制や、輸出国での検査済み証明書の添付義務付けなどの対応を取ることを国に求めている。

 ツボカビは人には感染しないが、両生類の致死率は90%以上とされ、世界的にカエルの激減や絶滅を招いている。国内では昨年12月以降、飼育下のカエルで確認されており、一度野外に広がると根絶は不可能と見られている。

 行動計画づくりに当たった羽山伸一・日本獣医生命科学大助教授によると、カエルはペットや実験用などに10カ国以上から輸入されているが、流通ルートは分かっていないという。

 財務省の貿易統計では06年のカエルの輸入は5258匹。自己申告であることなどから、実態は数倍に上るとも見られている。大型肉食魚アロワナなどの餌として輸入された小型のウキガエルからもツボカビが見つかっており、熱帯魚飼育が感染を広げる危険性も指摘されている。

 日本野生動物医学会などが1月13日に緊急事態宣言を発表するとともに、カエルに詳しい獣医師を全国規模で認定、感染が疑われるカエルの検査がスムーズに行える態勢を整えてきた。

 研究者らの組織「カエル探偵団」は、野外拡散の最悪事態に備え、インターネットで「野外でのカエル・ツボカビ症発見マニュアル」を公開した。目立った外傷がない死体、同じ場所でたくさん死んでいたり、何日も連続して死体が見付かったり、死体の発見場所が広がる場合などが要注意だとしている。
 
 
 ツボカビ症に関する情報は、以下のホームページに掲載している。
 WWFジャパン(http://www.wwf.or.jp
 麻布大学(http://www.azabu-u.ac.jp
 

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HOMENews BlogsScience | January 12, 2007 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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