作曲家モーツァルト(1756〜91)の初期の作品とみられるピアノ曲が18世紀の楽譜集の中から新たに見つかった。オーストリアの地元放送局ORFが27日報じた。作品は29日、モーツァルトが生まれ育ったザルツブルクで演奏される。世界各地で様々なイベントが行われたモーツァルト生誕250周年の今年は、未発表作品の発見、初公演で締めくくることになりそうだ。
ORFなどによると、楽譜集は、モーツァルトの父レオポルトとゆかりがあったピアノ教師ら2人が本にまとめた。数カ月前に、所有者からザルツブルク大司教区の資料管理責任者エルンスト・ヒンターマイアー氏に提供されたという。 同氏はピアノ小曲118作品を含む本の中に「ウォルフガング・モーツァルトのアレグロ」と書かれた楽譜を発見。「アマデウス」の名を使う以前の1760年代前半の作品と推定され、モーツァルトが8〜9歳ごろに作曲した可能性が高いという。また、楽譜集には、モーツァルト作の可能性がある作品がもう1曲あるとしている。 モーツァルトの新たなピアノ曲か、ザルツブルクで公開へ オーストリア通信は27日、今年で生誕250年となった天才音楽家、モーツァルトが作曲した可能性の高い、新たなピアノ曲の楽譜がこのほど発見されたと報じた。同通信は「詳細な調査」の結果としているが、具体的な根拠は示していない。 29日にザルツブルクで楽譜のコピーが公開され、曲の演奏も行われる。 曲は、当時の音楽教師が集めたピアノの楽譜本から発見。「モーツァルトのアレグロ」などと書かれており、モーツァルトの6歳から10歳のころの作品とみられるという。