NVIDIA製 チップセットnForce 680i SLI搭載マザーボードで、SLIはもちろん最新のクアッドコアCPUも対応です。特に目立つ仕様を備えているのはやはり上位の「Striker Extreme」で、外観、品質、機能のいずれにも特徴があるこだわり仕様。
対応するCPUは、Core2 Extreme/DUOなどのLGA775ソケット用CPUで、BIOSを最新のβ版にアップデートすればCore2 Quad Q6600にも対応可能。ネットワーク機能は、1000BASE-T LANを2系統持つ。nForce 680i SLIは、1000BASE-T イーサネットコントローラの論理層を2つ備えた“DualNet”を搭載している。物理層には、Marvellの88E1118を2個搭載し、デュアルギガビットLANを実現している。
メモリーはDDR2-800(PC2-6400)対応、拡張スロットはPCIE16、3本(青スロットはx16+x16SLI対応、もう1本はx8対応)PCIE、1本 PCI、2本。ストレージはSATA2、8本(内部6、外部2)ATA、1本。USB、IEEE1394、LANはバックパネル対応しています。オーディオは専用オーディオカード附属のこだわりの仕様。最新CPUに高性能ビデオカードを組み合せて使いたくなるマザーボードです。
外観面では、CPUソケットを取り囲むように配置された3個の銅製ヒートシンクとヒートパイプが最大の特徴で、サウスブリッジ - CPUソケット下部間、ノースブリッジ - CPUソケット左部分 - CPUソケット上部間、CPUソケット上部 - ノースブリッジ間がそれぞれヒートパイプで接続されている。これらはチップセットや電源回路の放熱を担うもので、ファンそのものは取り付けられていないが、製品情報では「システムエアフローにより温度を下げる」とされている。このほか、冷却面では、基板裏面で放熱する「Stack Cool 2」が採用されているほか、チップセットクーラーなどに固定できると見られる冷却ファンも付属している。
搭載機能
Gigabit Ethernet(2ポート)
8チャネルサウンド
IEEE 1394
パラレルATA(1ポート、Ultra ATA/133)
Serial ATA(内部6ポート/外部2ポート、RAID 0/1/0+1/5/JBOD)
スロット数はPCI Express x16×3(1基はx8接続)
PCI Express x1×1
PCI×2
DIMM×4(DDR2 800/667/533、最大8GB)
「CPUが登場すれば、FSB 1,333MHzに対応する」(Webサイト)
このほか、サウンド機能を別基板「SupremeFX」に分離することで音質向上を図っていることや、ベンチマークソフトの「3DMark06 Advanced Edition」や3本の追加温度センサーが付属することも特徴だ。もちろんSLIアダプタも付属している。
さらに、24bit/192kHzサンプリングやDTSに対応した7.1chサウンドコーデックカード「SupremeFX」やパソコンの起動プロセスを表示する液晶ディスプレイ「LCD Poster」がバックパネルに付属する。また、オンボード電源スイッチやチップセット冷却用のヒートパイプを用意するなど、オーバークロッカーの利便性を高める工夫がこらされている。
3Dベンチマークソフト「3DMark06 Advanced Edition」とウイルス対策ソフト「Kaspersk Anti-Virus」がバンドルされる。
nForce 680i SLIでCore 2 Duo E6750を動かす!
FSB 1333MHz対応の「Core 2」シリーズは、インテルの新世代チップセットとの組み合わせで注目だが、NVIDIAのチップセットも“実は”対応済み。「非インテル」マザーで使うFSB 1333MHzの実力を試してみた。
これまでCore 2 Quad、Core 2 Extreme、そしてCore 2 Duoが対応するFSBは1066MHzだった。2004年にPentium 4 Extreme Editionがサポートしてから、ほぼ3年間も据え置きとなっていたことになる。2007年7月にCore 2 Duo E6x50シリーズ、およびCore 2 Extreme QX6850が発表されたことで、ようやく、FSBが1333MHzまで引き上げられた。
FSBクロックが上昇することで、従来CPUからパフォーマンスがアップすることをユーザーは当然のように期待する。しかし、「Core 2 Extreme QX6850」「Core 2 Duo E6750」を用いて、FSB 1333MHzがもたらすパフォーマンスを紹介しているが、その変化は“微妙”なところであった。
さて、もともとFSB 1333MHzへの対応は、2007年後半に投入が予定されている次世代CPUのPenryn(開発コード名)で実施されることが決まっていた。 Penrynをサポートしているチップセット「インテル3シリーズ」なら、FSB 1333MHzは当然サポートされている。「新世代」というキーワードで、ユーザーは登場したばかりのIntel P35やIntel G33を搭載したマザーボードと、FSB 1333MHz対応CPUの組み合わせに注目しがちであるが、非インテル製チップセットでは、NVIDIAが2006年11月に投入したnForce 600iシリーズ(nForce 680i SLI、nForce 680i SLI LT、nForce 650i Ultra)もFSB 1333MHzをサポートしている(登場当初のスペックはFSB 1066MHz対応だが、FSB 1333MHzもオーバークロック設定として用意され、将来FSB 1333MHz対応CPUが登場したら正式にサポートするという扱いだった)。
これらのチップセットを搭載したマザーボードは、各ベンダーが配布する「対応BIOS」にアップデートすることで(一部の製品はすでに過去の BIOSアップデートで対応済みの場合もある。製品ごとの正確な状況は各ベンダーから入手して確認されたい)、FSB 1333MHzのCore 2シリーズが利用できる。NVIDIA SLIをサポートするFSB 1333対応マザーとしてはnForce 680i SLIシリーズが現時点において唯一となるので、CPU性能と3D性能をともに重視するユーザーには購入選択肢から外せない組み合わせになる。
ASUSのnForce 680i SLIマザー「Striker Extreme」、BIOSRev.1303
FSB 1333MHz対応CPUを実装できるようになる。Striker ExtremeがFSB 1333MHz対応でどれだけパフォーマンスを向上させるのか、興味深いところだ。そこで、同じクロックでFSBが異なる「Core 2 Duo E6700」「Core 2 Duo E6750」を用意して、それぞれのCPUを搭載したときのパフォーマンスを比べてみることにした。Core 2 Duo E6700とCore 2 Duo E6750はどちらも動作クロックが2.66GHzであるが、FSBがE6700で1066MHz、E6750で1333MHzとなっている。
nForce 680i SLIマザーにおいても、FSB 1333MHzによるパフォーマンスのメリットは現時点においてそれほど期待できない。
実売価格を見てみると、Core 2 Duo E6750はCore 2 Duo E6700よりも安価であり、Core 2 Extreme QX6850(動作クロック3.0GHz)は、Core 2 Extreme QX6800(動作クロック2.93GHz)と同等だ。これから購入するのなら、FSB 1333MHzモデルを選んで損をすることはない。ただ、Core 2 Duo E6700からCore 2 Duo E675Oのように、FSB 1066MHz対応モデルから同クロック同クラスのFSB 1333MHz対応モデルへと変更する必要性は少ないといえる。
Striker Extremeについては、いまASUSで進められているBIOSのチューニング作業において、nForce 680i SLIのオーバークロック機能によるパフォーマンスが向上する可能性が考えられる。CPUのFSBが1333MHzに対応することによって、オーバークロック効果をより享受できる可能性もある。ベンチマーク値至上主義で、少しでもパフォーマンスアップを見逃せないユーザーは、ASUSのBIOS情報に注目し続けておく必要がありそうだ。
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