ノロウイルスが猛威を振るっている。過去10年で最速増加傾向に対応するため、厚生労働省は、全国で流行中の感染性胃腸炎の原因とみられるノロウイルスについて、対処法などをまとめたQ&Aを改訂し、集団感染を防ぐための注意事項を追加した。病院や福祉施設、学校での流行を防ぐのが目的。Q&Aは厚労省のホームページで(PDF)見ることができる。
改訂版には ▽吐物や便は乾燥しないうちに処理し十分に換気 ▽汚物がついたシーツや枕カバーはもみ洗いの後、85度の湯で1分以上洗濯 ▽感染者が使った食器類のほかドアノブやカーテンも消毒 など、集団生活をする施設で発生した際に気を付ける点を追加した。 ノロウイルス猛威 感染性胃腸炎25年間で最大流行 「おなかのかぜ」と呼ばれる感染性胃腸炎が全国で猛威をふるっている。国立感染症研究所がまとめる全国約3千の小児科医療機関の定点調査では、過去10年間で最も速いペースで患者が増加、過去25年で最大の流行となったことが、国立感染症研究所感染症情報センターの調査でわかった。 大半はノロウイルスが原因とみられ、例年、12月末に流行のピークを迎えることから、重症化しやすい抵抗力が低い乳幼児や高齢者は一層の注意が必要だ。