ソウル・竜山に高さ620メートル(150階建て前後)の超高層ビルが建設される。これは仁川の松島ニュータウンに2012年の完成を目指して建設中の仁川タワー(610メートル)よりも高く、韓国で最も高いビルになる。
呉世勲(オ・セフン)ソウル市長とKORAIL(旧・韓国鉄道公社)の李哲(イ・チョル)社長は17日、竜山国際ビジネス地区(竜山区漢江路3街一帯の操車場跡地)と、漢江沿いの二村洞西部を一体的に再開発し、ここにソウルを代表するランドマーク的な超高層ビルを建設することで合意した。 漢江沿いにある二村洞西部には国際旅客・物流ターミナルと遊覧船乗り場を建設し、合わせて漢江から超高層ビルを経由して、竜山駅・国際ビル周辺・民族公園と結ぶグリーンベルトが整備される予定。 ソウル市は都市整備担当部署・建築担当部署の共同委員会を開き、操車場跡地の44万2000平方メートルと、その南側の二村洞西部の12万4000平方メートルを合わせた、計56万6000平方メートルの区域を一体的に再開発する案を決定した。ソウル市とKORAILはこれまで、この地域の一体的な再開発の可否に関し、容積率などの問題をめぐって対立してきたが、ソウル市が平均580%としていた容積率を、最高で平均608%まで上向きに調整することで合意した。 再開発に合わせ、ソウル市は二村洞西部を通る江辺北通りを地下化することを決めた。また計画中の地下鉄新安山線と新盆唐線を、竜山駅を経由するルートに変更するか、竜山一帯にモノレールを建設する案も検討することとした。このほか、漢江鉄橋の北側から竜山駅までの区間はシェルターで覆い、その上を緑地化することを決めた。KORAILは今後、事業を進める特殊法人を設立し、国際設計競技を行って最終的に開発案を決定し、2010年1月に工事に着手する予定。