フランスの首都パリにエッフェル塔とほぼ同じ高さの超高層ビルが2012年にお目見えすることになった。
建設予定地は、フランスの大企業の本社が集中するビジネス街のラ・デファンスで、建築費用は10億ドル(約1160億円)以上という。 ビルは「ルファール」(灯台)の愛称が付けられており、高さ約295メートルのオフィスビルで、約319メートルのエッフェル塔にはやや及ばないものの、現在のパリの最高層オフィスビル(高さ約200メートル)であるモンパルナス・タワーよりもはるかに高いものになる。 このビルの設計を手がけるのは、建築界のノーベル賞と言われるプリッカー賞の受賞者で、米建築家のトム・メイン氏で、同ビルのオーナーである仏不動産開発会社ユニバーユが、入札で10人の建築家の中から同氏の起用を決めた。 トム・メイン氏がデザインしたビルの先端部には複数のアンテナがあり、屋上に備え付けられた風力タービンが1年のうち、ある一定期間、建物の冷暖房システムを稼動するための電力を供給し、格納式の外層が、夏には窓越し入ってくる日差しの熱を遮断する働きをするという。