ハワイのすばる望遠鏡で画像の精度を約10倍向上させるのに成功したと発表した。星の姿をぼやけさせる大気の揺らぎの影響を取り除くことで、精度を高めた。
レーザーガイド補償光学のファーストライト成功 〜すばる望遠鏡の視力を10倍にするレーザーガイド補償光学!〜レーザー光を空に照射して作った「にせの星」を頼りに暗い天体もくっきりとらえる研究を進めている。
同天文台によると、すばる望遠鏡から空へレーザー光を当て、約90キロ上空にあるナトリウム原子を発光させて「ガイド星」を作り、大気の揺らぎを計測する。時々刻々と変化する揺らぎを即座に天体の画像から差し引いて、鮮明な像を得る。「レーザーガイド補償光学」と呼ばれる方法だ。