月山夏世(釈由美子)は、ファッション誌の編集者。要領のいい後輩からは仕事をふられ、真面目で努力家だが損な役回りばかり。そして、編集長の川村(真矢みき)から雑誌の休刊が決まったと告げられる。突然まったく興味のない少女コミックの編集部に異動、超人気作家・花園ゆり子を担当するよう命じられる。
花園が住む超高級マンションにやってきた夏世を迎えたのは、少女漫画編集部一筋20年という強面の田中一郎(寺島進)だった。 奥の部屋にいるアシスタントと思われる男性から漫画のイメージのためにイラストに近いドレスを買ってくるように言われる。ドレスを探しに店に行った夏世は試着中、ドレスのファスナーが引っかかって脱げなくなる。仕方なく派手なドレスのままマンションに帰るが、今度は食事の支度をしろとまで命じられブチ切れてしまう。 「私は花園先生に会いたいんです」と言うと、「僕らが花園ゆり子ですけど」と答えたのは、さっきから夏世をからかっていた男たち。 背景担当の長男・航(堺雅人) 人物のペン入れをする次男・修(池田鉄洋) 営業担当の三男・智(要潤) ストーリーを担当する四男・陽(本郷奏多) この四兄弟がひとりの漫画家として製作しているのが人気絶頂の漫画家・花園ゆり子だったのだ。 このことは絶対秘密にしなければならないと釘をさされる夏世。原稿の締め切りは明日の朝だというのに「今日はもう仕事はできない」と出て行ってしまう。絶体絶命のピンチに夏世はさあ、どうする? 夏世の地獄の日々が幕を開ける……。