トヨタが2人乗りミッドシップオープンスポーツカー「MR-S」の生産を07年7月末で打ち切ると発表しました。SUVやミニバンやコンパクトカーが人気を集める一方で、スポーツカー市場が縮小して、販売台数が低迷しているため生産中止となった。トヨタは今年4月にスポーツカー「セリカ」の生産も終了しており、トヨタの国内販売車種からスポーツカーが姿を消すことになり、寂しい気持ちになります。
MR―Sは、スポーツカー「MR2」の後継モデルとして99年発売。車体中央にエンジンを搭載した国産で唯一のミッドシップオープンカーとして、最盛期の00年には年間5500台を売り上げた。しかし、車内空間の広いミニバンや、燃費のいいコンパクトカーの市場が拡大する陰で販売台数は減少し、昨年の売り上げは1370台にとどまっていた。 MR―Sの生産終了で、北米で販売する「サイオン」や、レクサスSCなどスポーツタイプの車は残るものの、トヨタの国内向けスポーツカーはなくなる。 トヨタはMR―Sの生産終了を前に、内外装に高級感を持たせた特別仕様車を限定1000台発売する。発売は来年1月9日から。価格は232万〜240万円(北海道、沖縄除く)。