地球の高度約400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに滞在しているロシアのチューリン宇宙飛行士は22日、船外活動(宇宙遊泳)の冒頭、超軽量の特製ゴルフボールを使ってティーショットを行った。カナダのゴルフクラブ製造会社の企画。宇宙でのゴルフは、1971年にアポロ14号の故シェパード飛行士が月面で行って以来、35年ぶり。
宇宙服の冷却装置の不調で一時間以上遅れてキャディー兼撮影役のアメリカ人飛行士とともに宇宙空間に出たチューリン飛行士は、無重力のため定まらない足場に戸惑いを見せつつも、機体の外壁に固定されたばねのようなティーの上に置かれた、通常の約15分の一しかない重さ3グラムのゴルフボールを6番アイアンで振り抜いた。 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しているロシアのチューリン飛行士が米東部時間22日夜(日本時間23日午前)の船外活動中、宇宙でのゴルフのティーショットに挑戦した。ISSの骨組みの上に慎重に立ち、6番アイアンを振り下ろすと、ボールは大きく右方向にそれたものの、宇宙空間へと飛んでいった。宇宙では小さな物体でも衝突すれば、宇宙船などに重大な損傷を与える可能性があり、超軽量ボールが使われた。 チューリン飛行士は「小さな点のようになって離れていくのが見える」とボールの行方を地上と交信。2、3回のショットを予定していたが、1回だけだった。チューリン飛行士は「すごく遠くまで飛んでいった。素晴らしいショットだ」と、地球の管制官に伝えた。米航空宇宙局(NASA)の計算では、ボールは3日間ほど地球を周回した後、大気圏に突入して燃え尽きる見通し。AP通信は、最終的な飛距離は史上類のない百数十万キロ程度になるだろう、とのNASAの見方を伝えた。 今回の企画はカナダのゴルフ用具会社がロシア宇宙局に発注し、映像は同社のコマーシャルに使われる。ロシア側への謝礼の金額は明らかにされていない。打球がISSなどに当たっても傷つけないよう、通常の約15分の1しかない約3グラムの超軽量ボールが使われた。 地球外でのゴルフは1971年2月6日、米アポロ14号のシェパード飛行士が月面で2球打って以来。この時にシェパード飛行士が使ったクラブも6番アイアンだった。 宇宙でナイスショット!?史上最長記録間違いなし 米航空宇宙局(NASA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のロシアの飛行士が22日夕(日本時間23日朝)、船外活動中にゴルフボールを宇宙空間へ打ち放つ計画を発表した。 これは史上最長距離の打球となる見込みだ。 ロシアがカナダのゴルフ用品メーカーから受注したコマーシャルの撮影で、ミハイル・チューリン飛行士が同社のクラブを片手で振って、特設の場所から1〜3発のボールを打つ。 ボールは、通常のゴルフボールと大きさは同じだが、重さは15分の1の約3グラム。NASAは、宇宙空間を漂い続けたボールが将来、ISSなどを傷つける恐れがないか検討してきたが、2〜3日でISSの軌道から外れてしまうので問題ないと結論付けたという。 さて、この」史上初の宇宙ショットに使われるゴルフボールは?どこのメーカー製なんでしょうか?年末のCMに宇宙で最初に打たれたゴルフボールとか出てきそうです。