「相手の情報が明確にわからないが故に自分勝手に理想化してしまうのよ」。これは“コミック「女医レイカ」で学ぶ心の処方箋”(ゴマブックス)の中で語られる、ネット恋愛が早く進展する理由。だからネットで出会った男女は急速に親密感を抱いてしまうというのだ。
そして、「ネット恋愛はリアルの5倍速の法則」というのは、以前よく聞かれた言葉。 リアルな交際よりも5倍のスピードで仲良くなれるという法則だ。これまでは出会い系サイトが中心だったが、SNSやオンラインゲームを楽しむ人口が急激に増え、今後ネット恋愛はますます広がっていくと見られる。30代女性に「ネットで知り合った相手との交際期間」をアンケート調査すると、約70%が6カ月以内という結果が得られた。 ネット上だけでの恋愛は、リアルよりもずっと盛り上がるという。それはいったい何故だろう。 確かにネットで知り合った相手は、リアルな日常生活とは関係のないところにいるから、ディープな悩みも簡単に話せてしまう。あっという間に「世の中で自分を一番よく知る人」になってしまう。相手の知らない部分は自分でいい方に想像する。一気に気持ちが盛り上がってしまうのも仕方がない。 きっかけがネットでも、早い時期に合えばリアルな交際と同じ。気に入れば付き合うし、気に入らなければおしまい。ネットでの恋愛をリアルな交際に持ち込みたいなら、なるべく早い時期に会って、バーチャルとリアルの格差を埋めるのがよいのだろう。 もちろん相手が危険な人物でないかある程度確かめてからだが、いつまでもオンラインでの関係を続けていると、すぐに最盛期を過ぎてしまう。 上記の“心の処方箋”の中で、レイカ先生はこうも言っている。 ネット恋愛は「終わるのも5倍早い」。 コミック『女医レイカ』に学ぶ 心の処方箋