PS3の初期出荷が10万台と言われ、大手量販店には海外のバイヤーや大量購入と転売目的の業者が殺到した。即日大量のPS3がオークションに出品され、週末は販売価格の倍で取引されていたが、日曜日の深夜になると10万円を割り、月曜日になると販売価格+2・3万の範囲でしか落札されなくなっている。発売1週間が経過して、すでに7万円代の攻防になっている。この価格なら、買いに行く手間賃でしかない。利ザヤ目的の転売ヤー達は、すでに転売価格の維持ができそうな、Amazonや楽天に高額で出品を移動している・・・
今回のような最新技術を集積した最新ゲーム機も、ムーアのキャズム理論をPS3をあてはめて考えると、技術的なすごさだけで買ってもらえるイノベーター時代は、PS2発売時代にもう終えていたのかもしれない。 PS2から昨年のPSPまでが5年、そしてPS3まで間が6年の歳月が、パソコンの高性能化やNintendoDSのヒットなど、技術的革新よりも大きな社会的な価値観の変遷が、PS3を必要としない環境を作り出してしまった。 しかし、PS3とその心臓部Cellを企画し開発したことは、今後の家庭にHD映像環境が導入される時代には必要な基本要素となるはずだった。その先駆けとして、PS3果たさなければならない責任は重大なはずだが、そのソニー自身が目的を失ったかのように迷走している。 今回、PS3の発売にあわせて液晶ハイビジョンと組み合わせたプロモーションやPS3の存在をアピールすることが、ソニー本体の収益の改善や今後の製品にも大きく影響するはずが、ソニー本体からは何もサポートがないように思える。 このような状況が、結局はPS3を高価格なゲーム機としか市場に認知されなくなった。この状況で購入する人たちは、独自の先見性と決断力を持つアーリーアダプター層だけに受け入れられている。この早期導入者たちは独自の貨幣基準を持ち、PS2と比べてPS3の価値を自分の判断で見極められる人たちだ。
次に購入に動く人たちは、先に購入しエバンジェリストとなったアーリーアダプター層に刺激を受け、そのフィードバックを参考にして、商品を認知して購入に動く。先進的な追随者アーリーマジョリティ達は周りで使っている人がいるか?とか周囲の意見を参考に購入を決める人達なので、ここに刺激が伝わらないとPS3の今後の本格普及に向けて大きな落とし穴が待っている。 このような情報の伝播において、今回のPS3のスタートダッシュは残念ながら失敗したと言わなければならないかもしれない、もちろん今後の販売戦略やプロモーション次第で二次曲線を描く販売は可能だが、そのような絵空事の理論ではなく、販売当日の状況やオークションでの購入価格の推移を現実として見る限り、この状況を回復させるのはソニーの力をもっても容易なことではないだろう。 今回PS3の購入を躊躇し、結果購入を見合わせた自分の判断が正しかったのか?来月12月2日にNintendoWiiの発売後、しばらくは時間の猶予があるが、はたして巨額の開発資金を投入したPS3&Cellの運命は今後どうなるのか、数年後には決まることだろう。ソニーの復活を祈る期待と不安をもってしばらく結果を見守ることにしようと思う。
プレステ大量盗難で男ら逮捕 那珂の運送会社から180台 平成18年12月、那珂市内の運送会社の荷物置き場から家庭用ゲーム機プレイステーション3(PS3)が180台盗まれた事件で、那珂署と県警捜査3課は10日、窃盗の疑いで土浦市乙戸番外、トラック運転手、仙波克則被告(49)=同罪で起訴=と同市西真鍋町、無職、石橋智容疑者(44)を逮捕したと発表した。他にも共犯者がいるとみて、厳しく追及している。 調べでは、仙波被告らは共謀して18年12月5日午後0時20分ごろ、那珂市戸の運送会社に保管してあったPS3、180台(計約950万円相当)を盗んだ疑い。仙波被告は「盗んだPS3はすべて石橋容疑者に渡し、10万円を受け取った」などと供述している。 県警は、石橋容疑者らが他県の質屋や、知人に40数台を売却していた事実を把握。これまでに3台を押収し、残りの転売先などを調べている。石橋容疑者は「受け取ったが捨てた」などと売却を否認しているという。 同課によると、2人は仕事を通じた知人。石橋容疑者が被害に遭った運送会社にPS3が搬入されることを知り、仙波被告に犯行を持ちかけたという。仙波被告は自らフォークリフトを操作し、パレットに載せられた段ボール入りのPS3を大型トラックに積み込み、盗み出していた。
平成18年12月、那珂市内の運送会社の荷物置き場から家庭用ゲーム機プレイステーション3(PS3)が180台盗まれた事件で、那珂署と県警捜査3課は10日、窃盗の疑いで土浦市乙戸番外、トラック運転手、仙波克則被告(49)=同罪で起訴=と同市西真鍋町、無職、石橋智容疑者(44)を逮捕したと発表した。他にも共犯者がいるとみて、厳しく追及している。
調べでは、仙波被告らは共謀して18年12月5日午後0時20分ごろ、那珂市戸の運送会社に保管してあったPS3、180台(計約950万円相当)を盗んだ疑い。仙波被告は「盗んだPS3はすべて石橋容疑者に渡し、10万円を受け取った」などと供述している。
県警は、石橋容疑者らが他県の質屋や、知人に40数台を売却していた事実を把握。これまでに3台を押収し、残りの転売先などを調べている。石橋容疑者は「受け取ったが捨てた」などと売却を否認しているという。
同課によると、2人は仕事を通じた知人。石橋容疑者が被害に遭った運送会社にPS3が搬入されることを知り、仙波被告に犯行を持ちかけたという。仙波被告は自らフォークリフトを操作し、パレットに載せられた段ボール入りのPS3を大型トラックに積み込み、盗み出していた。