PS3が発売された初代機は、当初予定されていたCellだけではなく、旧PS2向けに開発したEEとGSが載っていることが明らかになった。当初、PS3に搭載されているCPU:Cell上で動作するエミュレータ実現する予定だったが、出荷までにエミュレータが間に合わないことが判明し、急遽PS2用のマイクロプロセサ「Emotion Engine」とグラフィックス描画回路「Graphics Synthesizer」も搭載する。このためPS3には、CELLの他にPS2の機能もFullで搭載している。
ソニー(SCE)が、2006年11月11日に発売した家庭用ゲーム機「プレイステーション 3」(PS3)初号機には、「プレイステーション 2」(PS2)向けに開発したマイクロプロセサ「Emotion Engine」とグラフィックス描画回路「Graphics Synthesizer」が搭載されているようです。 ソニー久多良木氏は、PS3においてCell上で動作するエミュレータを使ってPS2との互換性を確保する方針をこれまで示していたが、初期出荷時点ではCELLで実現するはずのエミュレータが間に合わないため、ソニーが推奨するライブラリなどを用いない一部のゲーム・タイトルの動作を保証できなかったことが、EEとGSを搭載した理由というだそうですが、これはユーザーにはうれしい限り。だってPS2がそのまま入っているんですから、ゲームの動作も完璧でしょう。。。 しかし、PS2の機能をFullに搭載するためにEEとGSを搭載することで、PS3のコストが予想以上に高くなってしまうため、次のバージョンでは今後可能な限り「すぐに取り去る」(久多良木氏)としています。コスト重視のためにも比較的短期間でエミュレータによる互換性確保に全面的に移行する意欲を示した。 PS2向けゲーム・タイトルは2006年9月30日現在では、すでに全世界で延べ8181種類発売されているため、このすべてをエミュレータで動かせるようになるかは不明。 一部消費者の間でEEとGSを載せた初代のPS3がレアものとして人気を呼ぶ可能性がある。
PS3、HDD 20Gバイトと60Gバイトモデルの国内出荷完了 発売当初から噂されていた、プレイステーション 2ゲーム向けのCPU「Emotion Engine」(EE)とグラフィックチップ「Graphics Synthesizer」(GS)が搭載された、60GBと20GBのモデルが販売終了となります。EEとGSが搭載されていない40GBのみの販売に集中し、60GBモデルと20GBモデルは在庫がなくなり次第、販売終了となる。 PS2用ソフトをPS3で遊びたいというユーザーにとっては、現在在庫として出回っている分を入手しない限り、PS3ではPS2ソフトが遊べなくなるものもあり、確実に動作させるためには別にPS2本体も用意する必要がある。 今後は、昨年11月11日に発売されたHDD 40Gバイト標準搭載の新型PS3(CECHH00シリーズ)を中心に販売していくことになります。