富士スピードウェイは9日、07年F1日本グランプリ(9月30日決勝)の開催概要を発表した。約10万席が用意される指定席のチケットは最高7万1000円(大人、3日間通し券)で、自由席は大人1万1000円、中高校生3000円、3歳から小学生は1000円。07年4月2日に抽選販売の受け付けを開始する。三重・鈴鹿サーキットに代わる富士でのF1開催は、77年以来30年ぶり。
トヨタ自動車傘下の富士スピードウェイ(静岡県小山町)は24日、F1日本グランプリ(GP)を07年10月に開催する、と発表した。日本GPは87年以降鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催されてきた。富士でのF1開催は、77年以来30年ぶり。 富士スピードウェイは00年にトヨタが資本参加してから、鈴鹿での開催権が切れる07年以降のF1開催を目指して、開催権を管理するフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)などと交渉を重ねた。約200億円をかけた全面改修で05年、F1を運営する国際自動車連盟(FIA)から開催要件であるグレード1の格付けを取得。運営費なども含め、昨秋までにFOAと大筋で合意していた。 富士スピードウェイは、F1世界選手権の開催権利などを管理するフォーミュラ・ワン・アドミニストレーション(FOA)と、2007年10月にF1日本GPを同サーキットで開催することで合意、2006年3月24日に発表した。 1976、77年と日本初のF1を開催した富士に、30年ぶりにGPが戻ってくる。トヨタの資本が入り、総工費約200億円といわれる大改修を2005年4月に終えた富士スピードウェイ。当然、狙うはF1開催。トヨタF1マシンの勇姿を、首都圏に近い富士で披露する青写真は、2007年に現実のものとなる。 F1界の商業を牛耳るFOAのバーニー・エクレストン代表は、「このたび、名峰“富士山”をのぞむ美しい自然に囲まれた富士スピードウェイで、F1日本GPを開催できることを大変嬉しく思っている。今回の決定が F1の新たな時代の幕開けとなることを期待している」とコメントしている。 なお、1987年から日本GPの舞台として数々の激戦が繰り広げられた三重県・鈴鹿サーキットでのF1開催については不明。日本での1年2レース開催は、1994、95年に岡山県TIサーキット英田と鈴鹿での前例がある。 富士スピードウェイ、9月開催の日本GPイベント概要を発表 富士スピードウェイ株式会社は、本年9月に開催する「2007 FIA F1世界選手権 フジテレビジョン 日本グランプリレース」の大会期間中のイベント概要などを発表した。 昨年11月に発表した3つの基本方針である「より安全で良質なサービスの提供」、「F1の多彩な楽しみ方の提供」、「地域貢献・地域参加」に基づいた各種サービスとイベントを企画運営する。
「より安全で良質なサービスの提供」については、携帯電話メールサービスや地元ボランティアによる順位ボード掲示など、観客へきめ細かな情報を提供する。また、託児所やキッズコーナーを設け、ファミリー向けに安心して観戦できる環境を用意する。
次に、「F1の多彩な楽しみ方の提供」については、4,000名が参加できる“木曜チャリティピットウォーク”や決勝レース終了後の“コースウォーク”の開催や、「F1を知る!楽しむ!体感する!」をテーマにした“体感パビリオン”を設置する。
さらに、「地域貢献・地域参加」については、地元PRブースの設置や地元小学生のレース見学会、地域住民による各種ボランティアへの参加などを実施する。
また、2007年F1日本グランプリのシンボルマークを決定した。富士山とF1をモチーフにデザインし、今後、さまざまな記念グッズ等に採用する。
さらに、チームハウスおよびスポンサー企業のホスピタリティスペースとして活用する施設を、本年3月末の完成を目指し建設中である。この施設は国内レースでも活用予定である。
F1が開催されるサーキットとしては世界最長のホームストレートを有する富士スピードウェイで、F1日本グランプリは9月30日(日)13時30分に67周による決勝がスタートする。
なお、観戦チケットの抽選販売の申込受付および旅行会社が企画するツアー商品(含観戦チケット)の販売は、4月2日(月)10時より開始する。