プロドライブが2008年からF1参戦の初年度予算は、8,000万ドル(約94億4,000万円)前後だという。 しかし、B・A・R Hondaの元チーム代表であるデビッド・リチャーズ率いるプロドライブだが、ウォリックシャーを拠点としたこのチームの将来性あるスポンサーの名前は、いまだ聞こえてこない。さらに、どうやら推定の予算には、数百万ドルとも言われるドライバーへの報酬が含まれていないとのこと。
最近の分析と対比すると、プロドライブの8,000万ドルという予算は、決して高額とは言えない。推定ではあるが、SUPER AGURIは参戦初年度となった2006年に9,500万ドル(約112億円)、また、スパイカーMF1とトロ・ロッソはそれぞれ7,600万ドル(約90億円)、6,600万ドル(約77億8,000万円)ほどの資金を投じたとされているのだ。 F1サーカスの資金に関するもうひとつの話題として、BMWと6年間におよぶ提携に終止符を打ったウィリアムズの2005年度利益は、6,000万ドル(約70億8,000万円)だと報じられた。 ウィリアムズの歳費会計は、元エンジンサプライヤーからの補償金や、ジェンソン・バトン(Honda Racing F1)とのドライバー契約に関する問題で得たものだと見られている。 プロドライブ、イギリスGPですべてを発表か? プロドライブのボス、デイビッド・リチャーズは、F1参戦に向けてのドライバーのラインナップやパートナーについて、今後およそ4カ月以内に発表できるだろうと明らかにした。 ロイター通信の報道によると、リチャーズは“とあるトップコンストラクターと契約間近である”と語ったという。 彼は詳細については明らかにしていないものの、F1内部の関係者によると、プロドライブが2008年にFIA F1世界選手権に12番目のチームとして参戦する際、マクラーレン・メルセデスがシャシーとエンジンを供給するのではないかと推測されているという。 「いくつか選択肢はあるが、私たちは今後のことについてかなりの同意を示している」とリチャーズ。 「夏まで、おそらくイギリスGPまでには、正式発表を行う体制が整えられることを願っている」
アストン・マーチンをフォードから買収したグループを率いることで、最近は多忙を極めるリチャーズだが、この買収のために、F1プロジェクトに集中して取り組めなかったことを認めた。 「私はここ3カ月の間、アストン・マーチンのプロジェクトのほうに気がいっていたことを認めなくてはならない。それゆえ、まだあまりはっきりとはしていないんだ」と彼は付け加えた。 「だが、私たちはしっかりと目標に向かっている」