スカイパーフェクト・コミュニケーションズは、JSATとの統合、2008年夏をメドに次世代技術となる「H.264」と「DVB−S.2」による124/128度のHD化(約10チャンネル)を開始し、2009年秋には20チャンネル程度の追加により、合計30チャンネル程度のHD体制を構築する。
両社は経営統合により衛星と放送の事業を一体化し、採算を一元化することで運営の最適化を図るほか、規模の拡大によるマーケティング強化で多チャンネル衛星放送市場を拡大したい考えだ。 両社は会見で、経営統合により期待されるシナジー効果として、1)DTH事業運営の最適化とDTH市場のさらなる拡大 2)規模の拡大によるメディア横断的水平展開の強化 3)持株会社機能の強化によるさらなるグループ展開―をあげた。 経営統合により「これまで販売促進をスカパーの収益で行なっていたものが、両社の収益から行なえるようになることで、より強力な販売促進が行なえる」(仁藤社長)とし、アンテナの取り付け無料化による加入者拡大を行なっていくことを明らかにした。同社長は、2011年に売上高2000‐3000億円、加入者数で700‐800万件を目指す。 水平展開では、スカパー光といった有線系(CATV)からIP、VOD、モバイルといったものに新規事業を拡大していく方針を打ち出した。