そこは、言葉を話す猫と人間が、自由に暮らす不思議な世界。30年もの長い間、連載されているシリーズを映画化するのは、容易なことではない。「『アタゴオル』のすべてを見せることは無理なので、その中で何をピックアップするかと考えた時、やはりアタゴオルの肝である“ヒデヨシ”だと思いました」と、西久保瑞穂監督は語る。「バカバカしいことばっかりやっているけれど、芯は通っている憎めないキャラクター。約束は守らないし、とにかくひどい奴なんですが、最終的に愛すべきキャラクターだと感じてもらえれば成功だと思う」。
「アタゴオル」の世界が生み出されたのは、今から30年前。長〜く愛され続けているこのコミック、ますむらひろしの「アタゴオル」シリーズは、単行本の発売部数がシリーズで600万部を突破し、連載開始当時からの熱狂的なファンはもちろん、次世代の新たな読者も獲得し続けています。
本作で最も注目されるのは、やはりアタゴオルの世界を3D-CGで新たに描き出したことである。期待が高まる重責を果たしたのは、日本のピクサーとの呼び声も高いクリエイター集団“デジタル・フロンティア”。独創的なアタゴオル・ワールドを美術で表現したのは、「耳をすませば」の黒田聡。
1973年 月刊「ガロ」掲載の作品「再会」でヒデヨシ登場する 1974年 東武野田線愛宕駅から“アタゴオル”を想起する 1976年 月刊「マンガ少年」にアタゴオル第1作目「影切り森の銀ハーブ」掲載 1989年 セキスイの広報TVCMアニメ放送(〜1990年) 1991年 ヒデヨシ、日産自動車カスタマーサティスファクションTVCMアニメ放送 1992年 トミーよりアタゴオル人形、オルゴール、貯金箱等が発売 1995年 ヒデヨシ、岩手県経済連のキャラクターに採用 1997年 「アタゴオル玉手箱」、日本漫画家協会賞大賞を受賞する ヒデヨシ、ハウスシチューのTVCMアニメ放送(〜1998年) 1998年 日本コロムビアよりCDアルバム「アタゴオルは猫の森」3枚発売 1999年 月刊「コミックフラッパー」にて「アタゴオルは猫の森」連載開始、現在に至る 米沢市図書館バスにアタゴオルキャラクター採用される 米沢市銀座通りに「猫の目時計」設置される 2000年 米沢市にて原画展「ヨネザアド帰還」開催される 野田市市制五十周年ポスターにヒデヨシ描き下ろし、合わせて記念事業として市内各所の壁画となる 2001年 米沢市循環バス「ヨネザアド号」運行する/米沢市観光パンフレットの表紙をヒデヨシが飾る 2005年 演劇形式ライブとして「谷山浩子の幻想図書館Vol.3アタゴオルは猫の森」開催 2006年 「アタゴオルは猫の森」映画化!
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