グーグルが、オンラインのワードプロセッサアプリケーションと表計算プログラムを組み合わせた、新しいウェブベースの生産性アプリケーションを提供開始した。同社はこの新製品を擁して、市場での足場を固める。 このGoogleが提供しているWebベースのワープロ・表計算アプリケーション「Google Docs & Spreadsheets」のインターフェイスが遂に・・・やっと日本語化された。
グーグルが提供する、「Google Docs & Spreadsheets」ではこれまでも日本語の文書を扱うことは可能だったが、インターフェイスは英語などしか選択できなかった。今回、日本語のインターフェイスも選択できるようになった。ユーザーはこの無償プログラムを利用して、ドキュメントやスプレッドシートをウェブ上で作成、管理、共有することができる。 同プログラムでは、複数のユーザーが同一のデータを同時にオンラインで編集できるほか、さまざまなファイル形式でデータをインポートしたり、エクスポートしたりすることが可能になっている。また、ドキュメントやスプレッドシートをウェブページやブログなどで公開することもできる。 グーグルでGoogle Docs & Spreadsheetsのプロダクトマネージャーを務めるJonathan Rochelle氏によると、世間の憶測とは異なり、グーグルにはMicrosoftのOfficeによって独占されているデスクトップ生産性スイート市場からシェアを奪取するつもりはないという。 「これらのプロダクトを組み合わせることは理にかなっていると考えた。また、ユーザーもそれを求めていた。われわれの戦略に変化はない。これはデスクトップ製品を補完するためのものだ・・・そのため、(デスクトップ製品に搭載されるような)先進的な機能に欠けている面もある」 グーグルはこれまで、電子メールをはじめとする様々なサービスをウェブベースで提供しており、多くの人はこの動きをMicrosoftへの宣戦布告と見てきた。これに対し、Microsoftは2005年にビジネス戦略を変更し、「Windows Live」や「Office Live」ブランドの下、ウェブベースのサービスを提供するようになっている。 グーグルは2006年3月にウェブベースのワードプロセッサWritelyを買収し、6月にはウェブベースの表計算プログラム「Google Spreadsheets」を発表した。さらに最近になり、同社はWritelyをGoogleのアカウントで利用できるようにした。 GoogleアカウントでGoogle Docs & Spreadsheetsにログインした後、右上にある「Settings」をクリック。この設定ページにおいて「Language」の項目のプルダウンメニューから「日本語」を選択し、「Save」をクリックすることでインターフェイスが日本語に変わる。ヘルプなどへのリンクも日本語ページにジャンプするようになる。 グーグル「グーグルドック&スプレッドシート」 ■ http://docs.google.com/