2006年12月11・12・14・15日の4日間にロンドンのウェンブリー・アリーナで行なわれるジョージ・マイケルのコンサートで、ワム!が復活する。元バンド・メイトのアンドリュー・リッジリーが共演を承諾したという。
ジョージの友人は『Sunday Mirror』紙にこう明かしている。「ジョージは、アンドリューが承諾してくれて大喜びしてるよ。これはジョージがずっと考えていたことなんだ。ものすごく喜んでて、パフォーマンスが待ちきれないって話してる」。コンサートには、アンドリューだけでなく、バック・ヴォーカリストの2人の女性(ペプシ&シャーリー)も参加するそうだ。 80年代にデュラン・デュラン、カルチャー・クラブらと共にもっとも商業的成功を収めた英国のデュオ、ワム!(86年に解散)。そのアイドル的な佇まいとは裏腹に、ポップでハイ・クオリティなサウンド群を擁していたことが、彼らが世界的な人気を獲得するに至った。 学生時代からの友人ジョージとアンドリューは、'81年にワム!を結成。4年間で10のトップ10ヒットを生み、中国で初めてツアーを行なった欧米のポップ・アクトともなった。 シングル「ワム・ラップ!」(82年)でデビューを果たし、アルバム『ファンタスティック』(83年)がいきなり全英チャート第1位を獲得。黒いダンス・ビートをフィーチャーしたサウンドとルックスの良さが相まって、ティーンの心をわし掴みにした彼らは、スター街道をひたすらまっしぐらに突き進んでいく。 続く2nd『メイク・イット・ビッグ』(84年)で、遂に世界的人気を手中に収める。スプリームス風の「ウキウキ・メイク・ミー・アップ」、スモーキー・ロビンソン調の「フリーダム」といった<MOTOWN>サウンドを彷彿させるダンス・ナンバーや、スウィート・ソウルといっても過言ではない「ケアレス・ウィスパー」――それらの佳曲を満載したこのアルバムは、80sブルー・アイド・ソウルの金字塔と言えるだろう。 そして同年、クリスマス・ソングのスタンダードとして今や世界中で愛されているシングル「ラスト・クリスマス」を発表。この曲で彼らは不動の地位を確立した。 しかし、作詞・作曲を一手に引き受けていたマイケルのソロ活動への渇望は日増しに高まり、ついには解散。ウエンブリー・アリーナでのコンサートをもって、その活動に終止符を打ったのであった ジョージ・マイケルのウェンブリー・アリーナ公演は、12月11・12・14・15日の4日間開かれる。 ■ Wham!