トゥルーリの後はクリスチャン・アルバース(スパイカーMF1)、ラルフ・シューマッハ(トヨタ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)らが相次いでトップタイムを更新。セッション中盤に入ると、日本でも大人気のミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がアタックを開始し、1分33秒台から1分32秒台までタイムを伸ばした。また、2番手にもチームメイトのマッサがつけ、フェラーリが1-2態勢。3番手は宿敵ルノーのフェルナンド・アロンソ、4番手には琢磨がジャンプアップを果たした。琢磨のタイムは1分34秒727。スタンドは熱狂の渦に包まれている。
終盤はトヨタのラルフが1分31秒863という速いタイムを刻み、トップに浮上。今度はシューマッハ兄弟の1-2態勢に変わった。
残り時間3分、ジェンソン・バトン(Honda Racing F1)が2番手に飛び込み、セッション終了間際には、シューマッハが1分30秒653のスーパーラップを記録、文句なしのトップに立って、フリー走行3回目を終えた。2番手はラルフ、3番手はバトンといったトップ3だ。
4番手以降はジャンカルロ・フィジケラとアロンソのルノー勢、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、キミ・ライコネン(マクラーレン)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、マッサまでがトップ10に名を連ねている。
ラルフとバトン以外の日本勢はHonda Racing F1のルーベンス・バリチェロが18番手、トヨタのトゥルーリは20番手、SUPER AGURIの琢磨と左近は、それぞれ21、22番手となった。中盤、4番手に食い込み、スタンドを沸かせた琢磨だが、最後は自己ベスト更新ならず。一方、左近は琢磨のタイムを上回った。トゥルーリには何かあったのか? 気になるところだ。
このあとは、いよいよ注目の予選が行われる。開始時刻は14時。鈴鹿20回目の栄えあるポールポジションは誰の手に!?
公式予選第1ピリオド:トップはマッサ、日本勢はトゥルーリが2番手
2006年FIAF1世界選手権第17戦、鈴鹿サーキットで行われている日本GPは公式予選の日を迎えている。いよいよ午後2時から15分間の第1ピリオドが開始される。セッション開始直前の気温は24℃、路面温度30℃、湿度46%、晴れとなっているが、風速4〜5m程度の強い風が吹いている。空力がものを言うサーキットなので、この風の影響が大きくなる可能性がある。
ピットレーンのシグナルがグリーンになり、真っ先に飛び出したのはトヨタのヤルノ トゥルーリ。続いてラルフ シューマッハ、スーパーアグリの山本 左近がコースに出る。少し遅れてスーパーアグリの佐藤 琢磨、レッドブルのロバート ドーンボス、ホンダのジェンソン バトン、ルーベンス バリチェロなどがコースイン。
開始3分、全体のベストタイムで好調な走りを見せていた左近の車が急にスローダウン。
開始3分50秒、ラルフが1分33秒644でトップタイム。2番手にチームメイトのトゥルーリがつけている。左近はここでコースサイドに車を止め、ピットまでも戻れない模様。他チームの車も続々とコースに出ている。
左近のトラブルは、ヘアピンでのスピンが原因のようだ。
開始5分40秒、バトンが1分33秒057でトップタイムを更新。
開始6分、佐藤 琢磨が1分34秒243のタイムで6番手に入る。マーク ウェーバーがベストタイムを記録しながら走行中。
開始6分45秒、1分32秒275でトップに出る。
ルノーのフェルナンド アロンソ、ジャンカルロ フィジケラ、フェラーリのフェリペ マッサ、BMWザウバーのロベルト クビサがまだ一度もコースに出ていない。
開始7分40秒、ウィリアムズのニコ ロズベルグがトップタイムを出すが、すぐにマクラーレンのキミ ライコネンがそれを上回る。
開始8分10秒、ミハエル シューマッハが1分31秒279でトップタイムを更新! 同じドイツ人のニック ハイドフェルドが1分31秒811で2番手に浮上している。3番手はライコネン。
開始9分20秒、アロンソ、クビサ、マッサがアタック開始。マッサは最速タイムでセクター1を通過。
開始10分20秒、新品タイヤを履いたマッサが好調な走りを続けている。1分30秒112でトップタイムを更新!
開始11分10秒、フィジケラがコースに向かい、これですべての車がコースに出たことになる。
残り2分50秒、アロンソが1分30秒976で2番手に入る。ライバルのミハエルは現在4番手。
残り2分10秒、クビサが3番手! 続いてトゥルーリが1分30秒台で2番手に飛び込んでくる!
残り1分、ファンが見守る中、琢磨がアタックを続けているが、残念ながら及ばず、19番手。
ここでチェッカーフラッグ。マシンを止めてしまった山本 左近以外は全員トラブルなくタイムを出している。ウェーバーがまだアタックをしている。
マーク ウェーバーが最後に10番手に滑り込み、ここで第1ピリオド終了。
日本GP公式予選第1ピリオドの結果は、1位フェリペ マッサ、2位ヤルノ トゥルーリ、3位ニコ ロズベルグ、4位ラルフ シューマッハ、5位ジェンソン バトン、6位フェルナンド アロンソ、7位ロベルト クビサ、8位ミハエル シューマッハ、9位ペドロ デ ラ ロサ、11位ジャンカルロ フィジケラ、12位ビタントニオ リウッツィ、13位ニック ハイドフェルド、14位ルーベンス バリチェロ、15位キミ ライコネン、16位クリスチャン アルバースとなっている。
第1ピリオドでノックアウトとなったのは17位デビッド クルサード、18位ロバート ドーンボス、19位スコット スピード、20位佐藤 琢磨、21位ティエゴ モンテイロ、22位山本 左近となっている。
公式予選第2ピリオドはまもなく開始される。
公式予選第2ピリオド:マクラーレンの2台が脱落! ミハエルは1分28秒台!
2006年F1第17戦日本GPは公式予選第2ピリオドのときを迎えた。セッション開始時の気温は25℃、路面温度29℃、湿度43%、晴れだが相変わらず風は強い。
午後2時22分、15分間の第2ピリオドが開始された。まずコースに出たのはトヨタのヤルノ トゥルーリ、BMWザウバーのニック ハイドフェルド、トロ ロッソのビタントニオ リウッツィ。しばらくしてマクラーレンのペドロ デ ラ ロサとBMWザウバーのロベルト クビサもコースインしている。
開始3分30秒、リウッツィが1分33秒755のターゲットタイム。続いてトゥルーリが1分30秒204と、それを大幅に塗り替える。この間に、ほとんどのドライバーがコースに出て行っている。
開始4分40秒、ハイドフェルドが2番手タイム。ここでミハエルがコースイン。
開始5分、クビサが3番手、ウェーバーが4番手のタイムをマークしている。
開始5分40秒、トヨタのラルフが1分30秒595で2番手。セクター3が18秒台と驚異的な速さ。ミハエルとアロンソがタイムアタックに入っている。
開始6分50秒、ミハエルがセクター1を30秒ちょうどという驚異的な速さで通過!1分29秒台が期待されるタイム。
開始7分45秒、ミハエルが1分28秒954というタイムでトップ!! 2番手のトゥルーリに1秒以上の差をつけ、圧倒的な強さを見せつける。アロンソは現在5番手に留まっている。
残り5分10秒、キミ ライコネンがこのピリオドで初めてのタイムを出すが、1分32秒台で8番手に留まる。
残り4分45秒、マッサが1分29秒830で2番手に飛び込む! フェラーリの2台が抜きん出て速い。
残り4分を切ったところで、誰もアタックを行っていない状況。現在ノックアウトゾーンにいるのはバリチェロ、クビサ、ウェーバー、デ ラ ロサ、リウッツィ、アルバースとなっている。
残り2分30秒、第2ピリオド通過が危ぶまれる車が最後のアタックを行うために次々とコースに出て行く。
残り1分20秒、6番手以下のすべてのマシンがいっせいにコースに出たため、クリアラップをとるのが難しい状況になっている。
残り5秒、マーク ウェーバーが第1セクターで31秒かかっており、ミスをした模様。ノックアウトがほぼ確定的。
ここでチェッカーフラッグ。バトンはタイムを更新して4番手の安全圏内に。ロズベルグが7番手に浮上。バリチェロは10番手。マクラーレンの2台はタイムを伸ばせず、第2ピリオドで脱落することが確定した。
公式予選第2ピリオドの結果は、1位ミハエル シューマッハ、2位フェリペ マッサ、3位ヤルノ トゥルーリ、4位ジェンソン バトン、5位ラルフ シューマッハ、6位ジャンカルロ フィジケラ、7位ニコ ロズベルグ、8位フェルナンド アロンソ、9位ニック ハイドフェルド、10位ルーベンス バリチェロとなっている。
第2ピリオドでノックアウトとなったのは、11位キミ ライコネン、12位ロベルト クビサ、13位ペドロ デ ラ ロサ、14位マーク ウェーバー、15位ビタントニオ リウッツィ、16位クリスチャン アルバースとなっている。
公式予選最終ピリオドはまもなく開始される。
公式予選最終ピリオド:フェラーリ1−2、トヨタが2列目に並ぶ!
2006年FIAF1世界選手権第17戦、鈴鹿サーキットで行なわれている日本GPはポールポジションを決める公式予選最終ピリオドのときを迎えた。セッション開始直前の気温は24℃、路面温度28℃、湿度44%、ここへきて多少風が弱まっている。
ピットレーン出口真っ先に並んだのはミハエル シューマッハ。続いてフェリペ マッサ、ジャンカルロ フィジケラ。その横にフェルナンド アロンソが並んでいる。更にホンダの2台も後ろにつける。更にロズベルグ、トヨタの2台と、続々と列を作る。
現地時間午後2時45分、15分間のセッションが開始された。このショットアウトセッションに参加するのはルノーのフェルナンド アロンソ、ジャンカルロ フィジケラ、フェラーリのミハエル シューマッハ、フェリペ マッサ、トヨタのラルフ シューマッハ、ヤルノ トゥルーリ、ホンダのジェンソン バトン、ルーベンス バリチェロ、ウィリアムズのニコ ロズベルグ、BMWザウバーのニック ハイドフェルドとなっている。
隊列は、ミハエルが先頭、少し離れてマッサ、その後ろにアロンソ、フィジケラと続き、ここでもフェラーリ対ルノーの対決の図式が見て取れる。
開始2分20秒、いつものように各車バーンアウトラップをこなし、燃料を消費している。マッサがアロンソを抑えるような格好になっており、ミハエルとの間が開いていっている。アロンソはかなり苛ついている様子。
開始4分、アロンソはマッサを抜くことをあきらめ、マッサとの間隔をいったん開ける。ミハエルはこのバーンアウトラップを1分32秒台前半というかなり速いペースで周回している。
開始5分、ホンダのバリチェロが早くもピットインし、タイヤを交換して出て行く。
開始6分30秒、ミハエルがピットイン。続いてアロンソもタイヤを交換してピットを飛び出して行く。他車もこのタイミングでタイヤ交換を行っている模様。
開始7分10秒、トゥルーリが1分30秒916でトップタイム! このあとタイヤを交換した各車が続々とタイムを更新していくことが予想される。
開始8分40秒、バリチェロが1分31秒704で2番手タイム。
残り5分10秒、1分30秒245でトップタイムを更新! アロンソは1分31秒594で6番手と苦しい状況。
残り3分20秒、ミハエルがもう一度タイヤを交換して再びコースへ。アロンソもタイヤ交換し、ピットロードでマッサの前をかすめてコースへ出て行く。このあと、ミハエルとアロンソの最後のタイムアタックが行われる。
残り1分37秒、ミハエルがタイムアタック開始! セクター1を30.2秒で通過。それをマッサが上回る! ミハエルのセクター2は40.6秒、続くマッサは40.5秒で更に速い!
ここでチェッカーフラッグ。
ミハエルが1分29秒711でトップタイムを記録するも、直後にマッサが1分29秒599でトップ! トヨタのラルフとトゥルーリが3番手、4番手に飛び込む! これでアロンソは5番手まで後退。
2006年日本GP公式予選最終ピリオドでは、マッサがミハエルを上回る素晴らしい走りを見せ、1分29秒599でトップタイム。続いて2位ミハエル シューマッハ、3位ラルフ シューマッハ、4位ヤルノ トゥルーリ、5位フェルナンド アロンソ、6位ジャンカルロ フィジケラ、7位ジェンソン バトン、8位ルーベンス バリチェロ、9位ニック ハイドフェルド、10位ニコ ロズベルグとなっている。
Grand Prix of 日本 - 8 10 2006 - 公式予選
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time
1 F・マッサ フェラーリ 1:29.599
2 M・シューマッハ フェラーリ 1:29.711
3 R・シューマッハ トヨタ 1:29.989
4 J・トゥルーリ トヨタ 1:30.039
5 F・アロンソ ルノー 1:30.371
6 G・フィジケラ ルノー 1:30.599
7 J・バトン ホンダ 1:30.992
8 R・バリチェロ ホンダ 1:31.478
9 N・ハイドフェルド BMW 1:31.514
10 N・ロズベルグ ウィリアムズ 1:31.856
11 K・ライコネン マクラーレン 1:30.827
12 R・クビカ BMW 1:31.094
13 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン 1:31.254
14 M・ウェーバー ウィリアムズ 1:31.276
15 V・リウッツィ スクーデリア トロ ロッソ 1:31.943
16 C・アルバース スパイカーMF1 1:33.750
17 D・クルサード レッドブル 1:32.252
18 R・ドーンボス レッドブル 1:32.402
19 S・スピード スクーデリア トロ ロッソ 1:32.867
20 佐藤 琢磨 スーパー アグリ 1:33.555
21 T・モンテイロ スパイカーMF1 1:33.709
22 山本 左近 スーパー アグリ no time
2006年日本GP決勝レースは明日の午後2時にフォーメーションラップスタートとなる。