Radeon X1950 XTXとRadeon X1950 CrossFireによるCrossFire機とGeForce 7950 GX2×2枚によるQuad SLI機の比較では、CrossFire機で「8,675」、Quad SLI機で「8,597」とRadeon X1950 XTXとRadeon X1950 CrossFireが上回ってしまった。
Radeon X1950 CrossFire Editionは、9月に発売されたばかりのATIのフラグシップGPU「Radeon X1950 XTX」と組み合わてCrossFire動作を実現する協調動作用のプライマリ用GPU。描画性能は「Radeon X1950 XTXと同等」とされており、Radeon X1950 XTX搭載カードと同様、単体での利用にも対応する。GPUのクロックはRadeon X1950 XTXと同じ、コア650MHz/メモリ2GHz。 発売された搭載ビデオカードの外見はRadeon X1950 XTX搭載品とよく似たもの。相違点はブラケット部にCrossFire用コネクタ(DMSコネクタ)が装備されている点で、これはこれまでのCrossFireプライマリ用ビデオカードと同様だ。CrossFireで動作させるには、CrossFire Xpress 3200などの対応チップセット搭載マザーボードとセカンダリ側となるRadeon X1950 XTXビデオカードを用意し、DMSコネクタとセカンダリ側DVIコネクタを付属ケーブルで接続することになる。ビデオカードの搭載メモリはRadeon X1950 XTXモデルと同じ、512MBのGDDR4メモリ。 Athlon 64 X2 4800+(デュアルコア/2.4GHz/1MB×2)ベースのCrossFire機で「8,675」、Athlon 64 FX-62(デュアルコア/2.8GHz/1MB×2)ベースのQuad SLI機で「8,597」という3DMark06スコアを出したという。マザーボードやCPUが異なるため、単純な比較はできないが、数値上では「上位CPUベースのQuad SLI機よりも高いスコアを、下位CPUベースのCrossFire機が実現した」ことになるわけで、ひとつの結果として注目してみるのもいいだろう。なお、ベンチマーク時の消費電力はCrossFire機が380W、Quad SLI機が480Wだったとのこと。 性能の高さから「ATI製品としては久々に人気が出ている」(ショップ)というRadeon X1950 XTXだが、さらなる性能向上が期待できるCrossFire Editionが登場したことで、ハイエンドマニアの注目を集めることになりそうだ。