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September 30, 2006 space
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ソニーVAIOのバッテリもリコールを検討 信頼低下、経営への打撃必至

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ソニーが遂に自社のVAIOのリチウムイオンバッテリも自主回収プログラムを検討していると発表しました。ソニー製リチウムイオンバッテリを全世界でリコール実施すると発表した。当初ソニーは、リコール対象と同型のバッテリーを自社製ノートPCの一部に搭載しているが、「デルの製品とは充電システムなどの構成が異なるため、発火の危険はない」としていた。
 

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 相次ぐ発火事故で、全世界でパソコン(PC)用のリチウムイオン電池の自主回収を決めたソニー。電池に限らず主力の電機、ゲーム部門でトラブルや不手際が相次ぎ、製造現場の問題が浮き彫りとなっている。昨年7月に発足したストリンガー会長・中鉢良治社長の新体制は、電機部門の再建を最大の経営目標に掲げて、ものづくりの原点回帰を図っているが、復活のシナリオは足元から大きく揺らいでいる。
 
 
 これまでソニーは、DellやAppleのパソコンのみで問題が発生するとして、協力してバッテリの自主回収をしてきましたが、米ロサンゼルス空港でのThinkPadの発火問題が発生したためを受け、ソニーは全面的な自主回収に踏み切ったとみられる。
 
 
 発火の原因については、これまでセルの一部に混入した金属粉によるショートであるとして、ショートを起こした電池セルは通常ならば電池機能を失うのみだが、まれに電池セルの加熱や発火を引き起こす。このような事象が発生する可能性はノートPCのシステム構成の違いにより、一部メーカーの限定された機種でのみ影響を受けるとこれまで通りの説明を繰り返していました。
 
 
 しかし、「不純物の混入は電池がショート・発火する大きな要因の一つ。混入をゼロにするために洗浄や検査を繰り返すのが普通で、あってはならない」と話す。東芝が今月19日に発表したソニー製電池の無償交換も、原因は他メーカーが納入する材料の絶縁紙の素材が、ソニーの知らない間に変わり、酸性物質が混ざっていたという初歩的なものだった。ソニー幹部は「もらい事故」と話すが、業界関係者は「材料の品質管理はメーカーの基本のはずだ」と首をかしげる。
 
 
 ソニー製電池の不具合と、ノート型PCの過熱・発火事故の因果関係は、現在も特定されていない。ソニーは「金属粉混入という電池側の問題と、充電方法などPC本体側の問題が重なり合った複合要因によるもの」(広報センター)と説明しているが、米デルのフォレスト・ノロッド副社長は「他社製の電池では問題は起きてない。PC本体側に問題はない」と真っ向から反論する。主張は大きく食い違っている。
 
 
 ソニーの説明では、発火事故は特定の社(デル、アップル)のPCと電池の相性によって起きたもので、他社のPCで同様の事故が起きないはずだった。しかし、聯想(レノボ)製PCでも事故が起きたことで、ソニーの今までの説明は説得力を失った格好だ。
 

米Lenovoと米IBMは28日(現地時間)、全世界に出荷されたThinkPad R/T/Xシリーズのソニー製バッテリを自主回収すると発表した。

 対象となるのは、ThinkPad T43/T43p/T60、同X60/X60s、および同R51e/R52/R60/R60eのリチウムイオンバッテリで、製造部品番号または保守部品番号が下記のもの。該当バッテリにおいて極端なオーバーヒートが発生し、発火の危険性があるという。該当バッテリおよび搭載ThinkPadは全世界に約52万6,000個出荷された。


 
 ソニー製バッテリの障害はLenovo製ノートPCには該当しない要因によるものとしていたが、Lenovo製のパソコンでも問題が発生したため、遂にソニーも問題の大きさを認識して「ノートブックPCのバッテリー・パックの安全性に関して」という文書をリリースした。
 
 
 VAIOのバッテリも自主交換を検討

 ソニーは、サポートからのお知らせとして、「ソニー製パーソナルコンピューター VAIO のバッテリーの安全性について」という文書を公開し、VAIOのバッテリについては“自主交換”を検討すると発表した。
 
 
 同文章によると、VAIOは電池セルが過剰発熱や発火しないよう、安全施策を考慮したシステム構成になっているが、ユーザーに安心しもらうことを優先し、自主交換プログラムについて検討を進めるとしている。
 
 
 □ソニー製パーソナルコンピューターVAIOのバッテリーの安全性について
 http://vcl.vaio.sony.co.jp/iforu/hotnews/2006/09/003/
 

 株式会社東芝は29日、同日ソニーから発表されたリチウムイオンバッテリの自主交換プログラムについて、実施する予定であることを明らかにした。

 東芝は9月1日、DellやAppleとはシステム設計や保護回路が異なっていることを確認し、発火などの不具合は起こらないとの発表を行なっている。これまで東芝製のノートPCバッテリの過熱問題に関する事故は確認されていないが、ソニーが全世界でのリコールを発表したことを受け、東芝は協力してリコールを行なうことを決めた。


 
 
 ソニーはリチウムイオン電池メーカーとしては三洋電機に次ぐ2番手で、現在の世界シェアは30%弱と見られる。ソニーは電池の納入先PCメーカーや年間の納入個数は「顧客情報なので明らかにできない」としているが、PCで世界シェア2位のヒューレットパッカード(HP)や、ノート型PCに特化している東芝などが含まれており、最終的な回収台数は1000万個を超える可能性もある。回収コストも500億円を上回る可能性もあり、今年度の予想営業利益1300億円の半分近くが吹き飛びかねない状況
 
 

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HOMENews BlogsInternet | September 30, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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