ホンダは28日、日本で初めて、バックで駐車したり縦列駐車する際に自動的にハンドルが動き、音声で車を最適な位置に誘導してくれる駐車支援装置を開発したと発表しましたが、本当ですか!?そんなことできるの!?
この装置は「スマートパーキングアシストシステム」といい、駐車したい場所に車を止めて、ハンドルのそばにある「バック駐車」の操作ボタンを押すと、ハンドルが自動的に動いて、バック駐車に最適な場所まで前進できる。
その後、音声案内に従ってバックすれば、駐車が完了する。「縦列駐車」ボタンを押せば、同様に最適な位置に誘導して、音声案内で駐車を支援する。
本だが軽自動車向けに、縦列駐車や車庫入れをしやすくする機能を備えた装置を低価格で販売すると発表した。10月5日に発売する軽自動車「ライフ」の一部改良車に税込価格5万2500円でオプション設定する。 縦列駐車や車庫入れなどをする際に、駐車場の端などに位置を合わせて装置を起動させると、自動で舵角を調整しながら車両が前進して、後退開始位置を決める。変速機をバックにして、運転手がブレーキで適宜スピードを調節することで、車庫入れや縦列駐車を完了させる。所要時間は、最短で35―40秒で、一部のコインパーキングなどを除く全国約9割の駐車場で利用ができるという。同社の藤永政夫・主任研究員は「女性ドライバーや初心者の多くが車庫入れに不安を抱いている」として、拡販に期待を寄せる。 車輪の回転速度を測定する車輪速センサーなどの低価格なセンサーを用いて、コンピューターで車両の位置や舵角などを計算するシンプルな構造とした。藤永主任研究員は「高価なモニターやカメラを必要とせず、音声だけで指示を出す仕組みにしたため低価格が実現できた」と述べた。 同様の装置はトヨタ自動車<7203.T>が03年9月からハイブリッド車「プリウス」に採用し、順次対応車種を拡大している。モニター画面を見ながら操作する必要があるため、カーナビなどとのセット販売で税込み24万1500円―36万円としている。 今後の車種展開について、ホンダの藤永主任研究員は「(コンパクト車の)フィットなどへは搭載できる」と述べた。しかし、より大きなセダンやミニバンなどの車両では「利用できる(ほど広い)駐車場は限られているので、実用性が低くなる」として、採用する可能性が低いとの見通しを示した。