オリンパスが木材を三次元圧縮成型加工してデジタルカメラのボディに使う技術を開発したと発表しました。使い込むほどに風合いのいいデジカメなんて出来たら愛着も湧く?
比重約0.4〜0.5のヒノキ材を、約2.5倍の約1.0に圧縮し、エンジニアリングプラスチックを超える硬度を実現した。これにより、木材の質感や木目を備えた電子機器の外装/筐体を作成できる。 カメラや顕微鏡などのレンズに使われる、高度な金型加工技術をいかし、成型後に加工しなくとも、自然な光沢と美しい仕上がりを実現したとしている。 主な技術の特長 木を素材としながらも、電子機器の外装・筐体に適用可能な薄さとエンジニアプラスチックを超える飛躍的な硬度を実現 今回開発された三次元圧縮成形加工技術により、比重約0.4〜0.5のヒノキ材を比重約1.0超(約2.5倍超圧縮)まで変化させる事で、電子機器の外装・筐体に適用可能な薄さと一般に電子機器の外装・筐体に使われるポリカーボネイト樹脂、ABS樹脂を超える十分な硬度を達成しました。 この特殊加工技術により、三次元形状が求められる電子機器の外装・筐体への適用が可能となりました。 木の質感や木目を活かした、自然な光沢感を持つ美しい仕上がりを実現 当社のデジタルカメラ・顕微鏡・内視鏡などのレンズは、面精度の高い当社独自の金型を使って成型されています。この高度な金型加工技術を木材の圧縮成形用金型に活かすことによって、成形後の後加工を施すことなく、自然な光沢を持つ美しい仕上がりを実現しました。