NTTドコモは23日、10月から始める携帯電話の新たな検索サービスで、ソフトバンクグループの国内検索最大手ヤフーと連携することを決めた。 ドコモはグーグル、マイクロソフトをはじめ10社との連携を決めている。携帯電話事業自体で競合するグループの枠を超えたヤフーの加入で11社となり、国内のほぼすべての検索サイトを網羅することになり、携帯検索で最強の陣容となる。
ドコモが新たに始める検索サービスでは、「iモード」の検索ボックスに言葉を入力すると、iモード公式サイト内の検索結果と連携する検索サイトのリンクが表示される。好みのサイトをクリックすれば、公式サイト以外の一般サイトの検索結果が表示される。 携帯電話の検索はこれまで、ドコモが「iモード」、KDDI・auが「EZウエブ」、ボーダフォン(10月からソフトバンクモバイルに改称予定)が「ボーダフォンライブ」(ヤフーケータイに名称変更予定)内の公式サイトと呼ばれる一部のサイトしか検索できなかった。 これに対し、パソコンはヤフーやグーグルといった検索サイトを日常的に利用するライフスタイルが定着。携帯ネットでも同様の検索環境を利用したいというニーズが広がっていた。 また、携帯ネットでもヤフーやグーグルが公式サイト以外の膨大な一般サイトの検索サービスを提供していたが、各携帯電話事業者の公式サイトでないため、簡単に利用することができないという課題があった。 このため、7月からauがグーグルをEZウエブの検索システムとして全面的に導入。ボーダフォンは10月からグループ企業のヤフーの検索サービスを導入し、検索サービスの充実を図っている。 一方、ドコモはヤフー、グーグル双方を採用。10月24日に導入される番号を変えずに携帯電話事業者を乗り換えることができる番号ポータビリティ制によるユーザー獲得合戦でau、ボーダフォンに対し優位にたちたい考えだ。