環境省が、フジテレビ系深夜番組「チンパンニュースチャンネル」にゴメス・チェンバリンという役名で出演している千葉県市原市の私立動物園「市原ぞうの国」のチンパンジー「スマイル」出演に関して調査を始めた。環境省野生生物課などによると、スマイルは5歳の雄で、市原ぞうの国は02年、宮崎市の「宮崎市フェニックス自然動物園」から譲渡を受けた。本来は将来繁殖させるという目的だった。
繁殖目的で千葉県市原市の私立動物園「市原ぞうの国」へ譲渡されたチンパンジーが頻繁にテレビなどに出演しているのは、種の保存法に抵触する恐れがあるとして、調査を始めた。このチンパンジーは「スマイル」という名前で、現在、フジテレビ系深夜番組「チンパンニュースチャンネル」にゴメス・チェンバリンという役名で出演している。同園側は「誤解を受けないようきちんとしたい」としている。 スマイルはその後、映画「星になった少年」(05年7月公開)や携帯電話のCMなどに出演したほか、今春からは、動物をテーマにしたテレビの深夜情報番組「チンパンニュースチャンネル(CNC)」で司会進行役を務めている。人間のような表情で菓子を試食するほほ笑ましい姿などが人気となり、“スターチンパンジー”としてブレーク中だ。 動物の中でもずば抜けてIQが高いチンパンジー。口ぐせは「ごもっとも〜!」、「時間がございません」、「〜があるとか無いとか?」、「慈善事業ではございません」。時折レイザーラモンHGのマネをする(ただし初代ゴメスのみ)。 声優はビビる大木説が有力であるが、詳細は不明。 しかし、環境省では「テレビ出演は、繁殖期に入りつつあるチンパンジーに負担を強い、法抵触の恐れがある」としている。繁殖目的で譲渡されたチンパンジーが頻繁にメディアに出演しているのは「種の保存法」に抵触する恐れがあるとして、17日までに調査を始めた。すでに、テレビ出演で繁殖に支障が出ていないか市原ぞうの国から事情を聴いた。また詳細な繁殖計画の提出を求めた。 ただ、市原ぞうの国によると、スマイルは現在繁殖相手を探しており、繁殖のための獣舎も建設中という。また同番組などのテレビ撮影は2週間に1回、待ち時間を含めれば約4時間だが、収録そのものは2時間以内で、負担は重くないとしている。坂本小百合園長は「この程度で駄目なら、動物を知ってもらう機会がなくなる。細心の注意を払って運搬し、撮影もさせており、問題はないと思うが、誤解を受けないようにきちんとしたい」と話した。 01年4月生まれのスマイルは、宮崎市フェニックス自然動物園にいた時から人気チンパンジーだった。地元企業のテレビCMに出演したり、老人ホームを回ったりし、県外からも見物客が訪れた。市原ぞうの国への移動が決まると、園内でお別れ会が開かれたほどだった。 チンパンジーはワシントン条約で絶滅の恐れが高い付属書1に記載され、商業取引が禁止されている。国内でも種の保存法で譲渡を原則禁止し、繁殖や学術研究目的などに限り認められている。 ■http://wwwz.fujitv.co.jp/cnc/index2.html