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September 11, 2006 space
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今季限りでミハエル シューマッハ引退を発表

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7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル シューマッハが、ついにF1からの引退を発表した。ミハエルはレース後のプレスカンファレンスにおいて、これまで閉ざしてきた口を開き、今シーズン限りでレースをやめることを明らかにした。
 

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「戦うのと、簡単に勝てるのではどっちが好きかって?
戦いも美しいし、勝利も美しいけど、理想的な世界に生きることはできないからね」

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 プレスカンファレンスにおいてミハエルは、「ボクにとって特別な1日だった。ボクにとってはモンツァでの最後のレースになる。チームと話し合って、今シーズンを最後にレースから引退することを決めた」と、語った。
 

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 「特別な1日だった。チャンピオンシップのことを考えると、そして将来起こること、これまで多く話し合ってきたボクの将来に関することを考えると、このような形で終えられたのは良かった。
 
 これまでこのことに関して興味を示してくれた世界中の人々に対して、長く待たせたことを申し訳なく思っているし、話をする適切なときが来たと感じている。
 
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 このレースがボクにとってモンツァでの最後のレースになるだろう。チームと話し合って、今シーズンを最後にレースから引退することを決めた。本当に特別な時間だった。
 
 モータースポーツはボクに素晴らしいときを与えてくれた。良かったときも、悪かったときも、すべての瞬間がボクの人生を特別なものにしてくれた。特に、家族たちに感謝したい。最初からサポートしてくれた父親をはじめ、亡くなった母、妻、子供たち、彼らの支えがなければ、この人生において、このスポーツにおいて、良いパフォーマンスをすることはできなかった。
 
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 家族に対しては感謝しきれない。仲間たちにも感謝している。ベネトン時代の人たち、そしてフェラーリでの日々は特別なものだったし、チームには多くの素晴らしい友人や素晴らしい仲間がいた。本当に素晴らしい友人、エンジニア、メカニックたちとこのレベルでの仕事を続けないというのは本当に厳しい決断だった。でも、いつかそのときはやってくるし、今がそのときだと思った。
 
 
 そして、フェリペが彼の将来を決定するためにも、このタイミングはフェアだと思った。彼は本当に素晴らしいやつだと思うし、彼は素晴らしい仕事をしている。とても協力的で、素晴らしいチームメイトだ。彼の将来を決定するためにも、ボクの決定をこれ以上先延ばしにすることに意味はない。
 
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 結論を言うと、ボクの代わりになるドライバーについてはチームが時期を見て発表するだろう。でも、ずっと前に彼がそのドライバーになると聞いて嬉しく思っていた。
 
 今は最後の3レースに集中したい。今日はチャンピオンシップにおいて大きなステップになったことを願っている。本当にみんなに感謝したいし、すべての時期においてサポートしてくれた人たちに感謝したい。本当にありがとう」

 
 スクーデリア フェラーリ プレスリリースより
 今季のチャンピオンシップの結果に関わらず、ミハエルシューマッハは全てのF1記録を持ったままF1を離れることになった。彼は7回のドライバーワールドチャンピオンを獲得し、7回のコンストラクターズタイトルをもチームにもたらした。247回のF1参戦記録(うちフェラーリでは178回)を持ち、90回の勝利(同71回)、68回のポールポジション(同58回)、75回のファステストラップ(同52回)を獲得した。ミハエルは通算1354ポイントを獲得し、そのうち1051ポイントはフェラーリで獲得したものだった。世界のモーターレーシングにおいて誰もなし得なかった記録である。
 
 彼が唯一成し得なかった記録はレース参戦回数である。彼の記録はリカルドパトレーゼの記録に6回届かず、250回となっている。
 
 ミハエルは11年間をスクーデリアフェラーリで過ごし、5回のドライバーズタイトルと6回のコンストラクターズタイトルをチームにもたらした。
 
 
 ルカ ディ モンテゼーモロ フェラーリ最高責任者
 「引退の決意はミハエル自身がするものだと常々言ってきたが、今その決定が下されて、とても悲しい気分だ。我々はミハエルとともに、良いことも悪いことも含めて忘れられない日々を過ごしてきた。フェラーリの社員全員とフェラーリの全てのサポーターが、彼が今まで貢献してくれたこと、彼が下した決意と勇気、そして計り知れない喜びをあたえてくれたことに感謝している。彼は真面目で情熱的な人物であり、我々とファンに多大な愛情を注いでくれた。ミハエルとフェラーリの関係は今とは異なった形になっても続くだろう。私はそれがとても嬉しい。」
 
 ジャン トッド
 「ミハエルは、フォーミュラワンとあと特にフェラーリの歴史に独自の章を書いてきた。それが今、終わろうとしている。そして、彼は自分が得た結果以上のことを成し遂げたんだ。彼は秀でた男であり、伝説のドライバーとなるだろう。特に私にとっては、彼は素晴らしい友であり、二度とない経験を共にしてきたんだ。彼のそばで働く機会があったことは、これまでもそしてこれからも私の名誉だよ。」
 
 ミハエル シューマッハ
 「言葉だけでは不十分で、この素晴らしいモータースポーツの世界とそれが僕に与えてくれたすべてのものを僕がどんなに愛しているか、どんな言葉を使っても今は十分に言い表すことができない。ゴーカートからF1まで、僕は忘れがたい時間を過ごしてきた。すべてのことに心から感謝している。子どもの頃から今までにともに過ごし、僕を支え、励ましてくれたみんなにありがとうと言いたい。そして何よりも、僕がやってきたことをするための強さを与えてくれたコリーナと2人の子どもたちに、心から感謝している。F1で過ごしてきたすべての年月、特にフェラーリで仲間たちとともに過ごした時間は素晴らしいものだった。僕の将来はすぐに家族のものになるだろう。今はまだフェラーリの一員であることを幸せに思っているけれどね。でも今は、チャンピオンシップが一番大事なことなんだ。」

 
 フェラーリ 来季のドライバーラインナップを発表
 
 フェラーリは、レース終了と同時にプレスリリースを出し、来季のドライバーラインナップを正式発表した。来季のドライバーは、フェリペ マッサとキミ ライコネン。以下がフェラーリのリリースの内容となる。
 
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 フェラーリは、フェリペ マッサとの契約を2008年の終わりまで延長することに同意した。また、キミ ライコネンと2007年、2008年、2009年シーズンの契約を結んだこともあわせて告知する。
 
 マッサとライコネンは2007年のフェラーリの正ドライバーとなり、ルカ バドエルが正式なテストドライバーとなる。

 
 マクラーレン キミ ライコネンの離脱を発表
 
 マクラーレンメルセデスチームは、キミ ライコネンが今季限りで離脱することを発表した。なお、来期のアロンソのパートナーとなるドライバーは今年末に発表する予定だ。
 
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 キミ ライコネン
 マクラーレンメルセデスを離れる決心をした。僕がチームとともにすごした時間はとても素晴らしかったと強調したい。全ての人に感謝するとともに、残りのレースも全力で臨みたい。
 
 ロン デニス
 この5年間、キミとともに素晴らしい時間をすごし、たくさんの勝利を得ることができた。彼はとても素晴らしいドライバーであり、マクラーレンの全ての人が彼の将来が素晴らしいものになることを願っている。今年に引き続き来年のラインアップが強力なものになると信じているよ。
 
 ノルベルト ハウグ
 我々は5年間に渡りキミとともに働いてきた。その間に彼は素晴らしいドライバーに成長したよ。ダイムラークライスラーとメルセデスベンツは、キミが今までに成し遂げたことに感謝するとともに、彼の将来がうまく行くことを祈っている。これからも互いに尊敬しあえる良き友でいられると信じているよ。

 
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