情報の流通を変える「参加、共有、開放」がその基本と考えるなら、生産者と消費者を区別しないUCCサイト(User Created Content、ユーザーが制作したコンテンツを自由に掲載できる動画サイト)の動画ほどどんぴしゃりなものはないだろう。
安定したインフラをベースにモバイルでも楽しめ、誰でも参加できるUCC動画は、IPTVやビデオ・オン・デマンド(VOD)とは一味違う楽しみとしてこれからも成長を続けるに間違いない。 UCCが重要なビジネスアイテムになっている。「これがコンテンツです」と一方的に差し出されるものより、自分で面白いと思えるものを制作したり選び出したりしてあちこちに噂を広めるといったかたちで、ネットユーザーがコンテンツを産み出している。 ポータルサイトもあちこちに散らばっている有料・無料動画の検索機能を強化している。 UCCは個人の作品を勝手に転載されて原作者が分らなくなってしまうことや、勝手に他人を撮影して肖像権侵害などが起きるといった問題もある。今後は米国のように動画を制作したユーザーにも利益を配分するビジネスモデルを導入しようという動きもあり、著作権を保護できる機能が重要となってくるだろう。