2006年FIA F1世界選手権第14戦トルコGPは、いよいよ決勝レースのときを迎えた。決勝レーススタート直前の気温は35℃、路面温度53℃、湿度23%、快晴でドライコンディションとなっている。
現地時間午後3時、初ポールポジションのフェリペ マッサを先頭に22台のクルマがフォーメーションラップへと向かう。パレードラップを終えてすべてのクルマがグリッドに整列し、ブラックアウトのときを待つ。
スタート!ミハエル シューマッハがフェルナンド アロンソを牽制しながら2台のフェラーリが1−2体制で1コーナーへ!後方で大混乱、多重クラッシュ!何台かのクルマがダメージを受けている!
オープニングラップのオーダーは、1位フェリペ マッサ、2位ミハエル シューマッハ、3位フェルナンド アロンソ、4位マーク ウェーバー、5位ジェンソン バトン、6位ニコ ロズベルグ、7位ヴィタントニオ リウッツィ、8位ロベルト クビサ、9位クリスチャン クリエン、10位ペドロ デ ラ ロサ、11位デビッド クルサード、12位ルーベンス バリチェロ、13位ヤルノ トゥルーリ、14位山本 左近、15位クリスチャン アルバースとなっている。
ラルフ シューマッハ、ジャンカルロ フィジケラ、ニック ハイドフェルド、スコット スピード、キミ ライコネン、佐藤 琢磨がピットストップを行なっている。ティエゴ モンテイロはストップしているようだ。
ピットアウトしたライコネンがターン4でフロントから激しくバリアにクラッシュしている!オープニングラップでの多重クラッシュは、アロンソに扉を閉められたフィジケラが1コーナーでスピンしたことが原因のようで、後方でもかなりの混乱が発生した模様。
5周目を終えてのオーダーは、1位マッサ、2位ミハエル シューマッハ、3位アロンソ、4位バトン、5位ウェーバー、6位クビサ、7位ロズベルグ、8位クリエン、9位デ ラ ロサ、10位リウッツィ、11位、トゥルーリ、12位クルサード、13位クルサード、14位アルバース、15位山本、16位ラルフ シューマッハ、17位フィジケラ、18位スピード、19位ハイドフェルドとなっている。ライコネン、佐藤、モンテイロはリタイア。
トゥルーリがリウッツィをパスして10位へ浮上。2周後にはクルサードもリウッツィをパスしていく。さらに次のラップではバリチェロもリウッツィをオーバーテイク。
ミハエル シューマッハはファステストラップを連発しながらマッサを追いつめる。12周目には1分28秒791を記録する。リウッツィがターン1の立ち上がりにおいて右側の縁石に乗った形でストップしている。ここでセーフティーカーが導入される!
フェラーリの2台、アロンソ、バトン、ウェーバー、クビサ、が一斉にピットストップへ!マッサの作業を待っていたミハエル シューマッハをアロンソが逆転!アルバース、山本もピットへ。
17周目にリスタート!現在のオーダーは、1位マッサ、2位アロンソ、3位ミハエル シューマッハ、4位バトン、5位ロズベルグ、6位クリエン、7位デ ラ ロサ、8位トゥルーリ、9位バリチェロ、10位クルサード、11位ウェーバー、12位クビサ、13位ラルフ シューマッハ、14位フィジケラ、15位アルバース、16位山本、17位スピードとなっている。ここまでが同一周回で、18位のハイドフェルドがラップ遅れ。そして佐藤がレースに復帰している。
トゥルーリとバリチェロが8位をかけて激しいバトルを繰り広げている。クビサ、フィジケラが順位を上げ、それぞれ11位、12位となっている。さらにフィジケラがクビサをパスするが、クビサも簡単には引き下がらず激しい攻防が続く。
21周目、バックストレートエンドでデ ラ ロサがクリエンをパスして6位へ浮上。23周目のバックストレートエンドではラルフ シューマッハがクビサをかわして12位へ。山本 左近がターン1でスピンアウト、リタイアとなっている。
25周目、フェリペ マッサが1分28秒687のファステストラップを記録。ロズベルグは水圧低下のトラブルを抱え、慎重にピットへと戻る。クルサードとトゥルーリが最初のピットストップを完了、ロズベルグはノーズからガレージへと入りリタイア。次のラップでは6位を走行していたクリエンがピットストップ。27周目にはバリチェロもピットへ向かい、7.4秒で作業を終えてコースへ復帰。
28周目、フェリペ マッサが1分28秒459でファステストラップを更新。一方でチームメイトのミハエル シューマッハはターン8でワイドに走行するも、コースへ復帰。
30周目、デ ラ ロサとフィジケラがピットストップ。ともに11秒以上のストップで、最後まで走ることが明らかになる。
31周目を終えてのオーダーは、1位マッサ、2位アロンソ(+7.6秒)、3位ミハエル シューマッハ(+8.5秒)、4位ジェンソン バトン(+3.7秒)、5位ラルフ シューマッハ(+18.1秒)、6位クビサ(+5.6秒)、7位デ ラ ロサ(+4.7秒)、8位ウェーバー(+0.6秒)、9位バリチェロ(+0.3秒)、10位フィジケラ(+4.0秒)、11位アルバース(+1.2秒)、12位トゥルーリ(+1.1秒)、13位クリエン(+2.3秒)、14位クルサード(+2.0秒)、15位スピード(+7.5秒)、16位ハイドフェルド(+1ラップ)となっている。佐藤もトップから16周遅れで走行を続けている。( )は直前のクルマとの差。
32周目、ラルフ シューマッハが最後のピットストップを行なう。
34周目、ミハエル シューマッハが1分28秒458でファステストラップを記録し、いよいよ追い上げ開始モードに突入。5位を走行していたクビサが最後のピットストップへ。9.0秒のピットストップで、クルサードの後ろとなる14位でコースに復帰。
35周目、フェリペ マッサが1分28秒426でファステストラップを更新すると、すぐにフェルナンド アロンソが1分28秒284で塗り替え、さらにミハエル シューマッハが1分28秒193で更新する!
37周目、フェリペ マッサが1分28秒192でさらにファステストラップを更新。さらに次のラップでも1分28秒123で自己ベストを塗り替える。
39周目、バックストレートエンドでバリチェロがウェーバーをオーバーテイクして6位浮上!トップ走行中のマッサが最後のストップへ!7.8秒で作業を終えてコースへ復帰、アロンソとバトンも同時にピットへ!アロンソは7.7秒でピットボックスを離れる。多めの燃料で走行していたミハエル シューマッハが、ここからプッシュしてアロンソとの差を広げられるかが注目となる。バリチェロがワイドに走行したため、6位を取り戻していたウェーバーもピットへ。9.4秒で作業を終えてコースに復帰する。
クビサとウェーバーがともにターン8でワイドに走行している。
41周目、ミハエル シューマッハが1分28秒106でファステストラップを更新!アロンソよりも1.3秒速いペースで周回し、現時点での2人の差は15.3秒。ウェーバーがバックストレートエンドでクビサをアウトからオーバーテイクして13位浮上。6位のバリチェロが5位のデ ラ ロサを追いたてる。
残り15周、ミハエル シューマッハが最後のピットストップへ!アロンソとの差は約17秒程度。7.1秒の作業時間でミハエル シューマッハがコースへと復帰するが、アロンソが前でターン2へと消えていく!しかし、アロンソとミハエル シューマッハの差はわずか1秒!ここから15周にわたって激しいバトルが展開されていくことが予想される!
残り14周、6位だったバリチェロと8位を走行していたトゥルーリが最後のストップへ。マッサはアロンソを10秒リードしている。すでにミハエル シューマッハはアロンソの真後ろまで来ている。次のラップでは8位に上がっていたクルサードも最後のストップを完了する。
トップ49周目、アルバースがクラッシュしてリタイアしている。
残り10周でのオーダーは、1位マッサ、2位アロンソ(+11.5秒)、3位ミハエル シューマッハ(+0.5秒)、4位バトン(+10.6秒)、5位デ ラ ロサ(+29.1秒)、6位フィジケラ(+1.8秒)、7位ラルフ シューマッハ(+10.3秒)、8位バリチェロ(+2.4秒)、9位トゥルーリ(+17.2秒)となっている。まだミハエル シューマッハはアロンソに対して仕掛ける動きは見せておらず、一方のアロンソはラップタイムを落として完全に後ろを意識したドライブとなっている。
残り7周、アロンソとミハエル シューマッハの前に周回遅れのスピードとクビサが近づいてきている。スピードはターン1の出口で大幅に減速して2台に道を譲る。2人はクビサもバックストレートエンドで問題なくパスしていく。再び2人だけの戦いとなる。
残り5周、ここで一気にミハエル シューマッハがプッシュしはじめる!しかし、気負いからかターン8でわずかにラインを乱し、差が若干広がる。
残り4周、コントロールライン上での2人の差は1.4秒。そしてミハエル シューマッハが1分28秒005でファステストラップを更新!その差0.9秒!
残り3周、2台が一気に周回遅れのクリエンをかわしていく。続いてクルサードが周回遅れとして姿を見せる。トップのマッサは1分30秒台でクルージングに入っている。
残り2周、前にいたクルサードはピットに入り、再び2人の接近戦!2台揃ってバックストレートエンドで周回遅れをパス。
ファイナルラップ。マッサは悠々と初優勝を目指すが、2位争いは依然接近戦!その差わずか0.3秒!
チェッカー!フェリペ マッサが初優勝を達成!最終コーナーまでミハエル シューマッハは攻め続けるが、アロンソが抑える!死闘の末、フェルナンド アロンソが価値ある2位を獲得!ミハエル シューマッハは3位に終わり、以下は4位ジェンソン バトン、5位ペドロ デ ラ ロサ、6位ジャンカルロ フィジケラ、7位ラルフ シューマッハ、8位ルーベンス バリチェロ、9位ヤルノ トゥルーリとなっている。完走15台。佐藤 琢磨は完走扱いにはならなかったが、チェッカーフラッグを受けている。
Grand Prix of トルコ - 27 08 2006 - 決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time Points
1 F・マッサ フェラーリ 1:28:51.082 10
2 F・アロンソ ルノー + 5.575 8
3 M・シューマッハ フェラーリ + 5.656 6
4 J・バトン ホンダ + 12.334 5
5 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン + 45.908 4
6 G・フィジケラ ルノー + 46.584 3
7 R・シューマッハ トヨタ + 59.337 2
8 R・バリチェロ ホンダ + 1:00.034 1
9 J・トゥルーリ トヨタ + 1 laps
10 M・ウェーバー ウィリアムズ + 1 laps
11 C・クリエン レッドブル + 1 laps
12 R・クビカ BMW + 1 laps
13 S・スピード スクーデリア トロ ロッソ + 1 laps
14 N・ハイドフェルド BMW + 2 laps
Did not finish
15 D・クルサード レッドブル + 3 laps
16 C・アルバース ミッドランドF1 + 12 laps
17 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 15 laps
18 N・ロズベルグ ウィリアムズ + 33 laps
19 山本 左近 スーパー アグリ + 34 laps
20 V・リウッツィ スクーデリア トロ ロッソ + 45 laps
21 K・ライコネン マクラーレン + 56 laps
22 T・モンテイロ ミッドランドF1 + 58 laps
2006年F1第15戦、ヨーロッパラウンド最終戦となるイタリアGPは2週間後の9月10日にモンツァサーキットにおいて決勝レースが行なわれる。
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