AMDにば買収されたATIが、買収後初の新製品を発表しました。ビデオメモリに2GHz動作のGDDR4を搭載したGPU「Radeon X1950 XTX」、および「同X1950 CrossFire Edition」で、出荷は9月中旬で価格はいずれも449ドル。
Radeon X1900 XTXをベースに、業界で初めて512MBのGDDR4を搭載。コアクロックはX1900 XTXと同じ650MHzだが、メモリクロックが1.55GHzから2GHzへと大幅に向上した。また、X1900の場合と異なり、X1950 CrossFire Editionは、X1950 XTXと同じクロックで動作する。 ビデオメモリ以外の仕様はX1900を踏襲し、48ピクセルシェーダ、8バーテックスシェーダを搭載。製造プロセスは90nm、トランジスタ数は3億8,400万。メモリインターフェイスは256bitで、512bitの内部Ring Busを通じて読み込みができる。 このほか、動的分岐予測、アンチエイリアスつきHDRレンダリング、内部10bitカラー処理、DirectX 9.0c、OpenGL 2.0などに対応。Avivoも搭載し、動画の各種高画質化機能や、MPEG-2/MPEG-4/DivX/WMV9/VC-1/H.264のハードウェアトランスコーディングなどが可能。 PCのインターフェイスはPCI Express x16。1スロット分の冷却機構を搭載するためカード1枚で2スロットを占有するが、従来モデルよりファンの騒音を抑えたとしている。ディスプレイインターフェイスは、X1950 XTXがDVI-I×2+ビデオ入出力、CrossFire EditionがDVI-I+CrossFireコネクタ。DVIはデュアルリンク、およびHDCPに対応する。HDCP非対応のバージョンは用意されない。
同社が測定した各種ベンチマーク結果によれば、Radeon X1950(CrossFire構成)は、Radeon X1900 XT(CrossFire構成)と比較して10%前後高速で、使用したほぼすべてのゲームでGeForce 7950 GX2によるQuad SLIより大幅に性能が高いとしている。
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