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October 18, 2006 space
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「脳内マリファナ」、小脳での運動学習能力向上に影響している?

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また〜この手の話題にちょこちょこ出てきますね。以前は「ラーメンに「脳内麻薬」摂取直後に快感が旨いを演出!」と言う話題がありましたが、今度は脳内でマリフアナに似た「脳内マリファナ」と呼ばれる物質が作られて。これが運動学習能力に影響しているそうです。
 
 
 元々は、麻薬・マリファナと呼ばれる物質は、日本軍が戦時中に食糧難を乗り越えるために、脳内物質を分析して開発した「ヒロポン」が起源とされているのですから、この話題のマリファナに似た物質と言う表現をすること自体が間違っていて、脳内物質に似せて作ったマリファナと言うのが本当なんですね。
 

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 さて、そんな歴史上のお話は別にして、この話題は、脳内物質が小脳での運動学習能力に影響していることを大阪大の狩野方伸教授(神経生理学)らのグループが解明したことで、狩野さんは「運動音痴に悩む人や運動神経に優れた選手など、運動の学習能力に差が生まれる仕組みの解明につながる可能性がある」としている。論文を米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に24日掲載したことが発端です。
 
  
 脳の神経細胞は、シナプスと呼ばれる接続部分で、グルタミン酸などの物質を受け渡すことで情報を伝えている。狩野さんらは01年、グルタミン酸が出過ぎて情報伝達が過剰になると脳内マリフアナが神経細胞から出され、神経の過剰な興奮を抑えるブレーキ役になっていることを解明した。
 
 
 今回は、脳内マリフアナの受容体であるCB1というたんぱく質が、動物の運動を制御する小脳の神経細胞に特に集中していることに着目。CB1を遺伝子操作で働かなくしたマウスで、運動機能の変化を調べた。
 
 
 正常なマウスに一定の合図を聴かせた直後に目の周辺に電気ショックを与えると、1週間後には合図を聴いただけでまばたきをする割合が約7割になった。しかし、遺伝子操作のマウスでは3割以下で、実験前とほとんど変化がなかった。
 
 
 遺伝子操作したマウスでは脳内マリフアナによる神経伝達の異常が小脳で起きたため、神経反射など新しい運動パターンの学習ができなくなったと考えられるという。
 
 
 あまりいい話ではありませんが、この脳内物質に似せた麻薬も元々は戦争時の兵士の士気高揚のための道具として使われ、その際に疲労回復や戦闘能力の向上を目指したとされていますので、いまさらこの物質が能力向上に役立つと言う論文を出すのも、卵とニワトリのようなお話に思えてきます。
 
 
ラーメンに「脳内麻薬」摂取直後に快感が旨いを演出!
 

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HOMENews BlogsHealthcare | October 18, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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