サイバースクワッターに関して、マイクロソフトが、「サイバースクワッター(Cybersquatter)」と呼ばれるインターネットドメインの占有で利益を上げる集団を撲滅するキャンペーンを開始し、手始めに4団体を対象にした2件の訴訟を起こしたことを発表しましたが、この問題は日本でも時々問題になりっています。 そのほとんどが大手有名企業に似たドメインを、個人もしくは企業が利用して利益を得るものですが、日本では中小企業のドメインを、大手企業(NTT)が逆に乗っ取るという事件もおきました。
gooと言う車の雑誌社が先に使っていたドメインを、企業名でも何でもないエヌ・ティ・ティレゾナント株式会社が後から始めたGooが大手だからと言って乗っ取ったんですから・・・企業が大きい方が正当なドメインの所有者だと主張するひどい事例でした。。 その他にも、まだ未解決なドメイン問題は存在しています。 有名なところアニメBBドメイン問題があります。これもアニメBB(www.animebb.jp:2002/03/11)と言う名称を、現在、着うたで有名な株式会社エムティーアイ社がサービスしていますが、2002年当時はMUSIC.JPと言う会社でした。これは2002年から配信サービスを開始していたアニメVOD配信の草分けです。しかしこれと似た名称で、東映アニメーション社が、東映アニメBB(www.anime-bb.jp:2002/10/01)をサービス開始したのです。 この場合も、アニメーション制作の老舗であり大手配給企業が、IT系新興企業のドメインに似せたサービスを後から始めて、その名称の正当な利用者を装う、逆サイバースクワッター:ドメイン横取りなのです。日本では、動きと判断の遅い大手企業が、中小企業を蔑ろにするという酷い状況が起きているは、特別な事情なのでしょうか?
「サイバースクワッター」とは 企業やサービス/商品、有名人などに関連した名称のインターネットドメインを取得し、それを高額で売りつける集団または個人を指す。特定ドメインを占拠(Squat)して、その売り買いで利益を上げることからついた造語だ。こうした行為の是非は2000年前後に大きな話題となり、「ドメイン名は商標などの持ち主に帰属するものなのか」という論争を呼んだ。現在では裁判や和解交渉等を経て、こうしたスクワッターからドメイン名が譲渡されるケースも増えてきている。