米航空宇宙局(NASA)は8月17日、太陽の爆発現象「宇宙天気予報」を探るためのSolar Terrestrial Relations Observatory(略称:STEREO:8月31日の打ち上げ)計画を明らかにした。太陽の動きを観測することにより、人工衛星、有人宇宙船などの安全に欠かせない宇宙天気予報への道が開けるとNASAは説明している。
「宇宙天気予報に関しては、1950年代の気象予報士のレベルだ」とNASAのゴダード航空宇宙センターでSTEREOプロジェクトを担当する科学者、マイケル・カイザー氏。当時はハリケーンが発生しても、自分の頭上に雨雲が来るまでは確認できなかったが、新プロジェクトにより、太陽の変化とそれが地球にどのように、いつ影響するのかというモデルを作り上げることが可能になると同氏は説明している。