問題企業が目立つ最近の六本木ヒルズですが、ここに入居している楽天が、来夏をめどに主力部門を東京都港区の六本木ヒルズから、品川区のソニーの実質的な創業の地に移すことになったようです。
ソニーは旧本社ビル一帯の土地や建物の一部売却をリストラの一環として検討中。楽天はヤフーやライブドアなど新興インターネット企業の入る六本木ヒルズから、世界屈指のブランド力を誇るソニー創業の地に移転することで、さらなる成長を目指す狙いもあるようです。 楽天は元々恵比寿の旧Infoseekが入居していたビルから、03年秋に六本木ヒルズに森ビルに移転費用を肩代わりすると言われて入居しましたが、その後のプロ野球参入やM&Aによる買収などで急成長したためオフィスが手狭になり、現在では六本木周辺のオフィスビル4カ所に分散してオフィスを借りている。この分散していたオフィスをまとめることで、業務の効率化と賃料の低減を図る。 一方のソニーは今年末、JR品川駅東口に建設中のビル(港区)に本社を移転する予定。本業の電機部門立て直しのため、本業と相乗効果の薄い事業や土地・建物の売却を進める方針。 旧本社ビルがある地域には約10棟の建物があり、現在はエレクトロニクスの研究開発などに使っているが、楽天はソニー移転後の建物に入居する予定。六本木ヒルズのオフィスも当面は併用するが、本社自体を品川に移すことも検討する。