自動車が盗み出されたことを電子メールで所有者に知らせ、携帯電話による遠隔操作で車のエンジンがかからないようにすることができる自動車の盗難対策装置を、ソフトウエア開発を手がけている山形市の企業組合「ウエブシステム」(長瀬幹雄代表理事)が開発した。
マイカーだけでなく、ショベルカーなど建設機械が盗まれ、現金自動預け払い機襲撃などに悪用されるのを防ぐことも可能と期待されている。 同組合によると、装置の本体は箱形(約5センチ×約5センチ×約10センチ)で、携帯電話(データ通信)、全地球測位システム(GPS)、機械制御の3機能を活用。半径10キロまでの区域設定ができ、車が区域外に出たことをGPSが感知すると、データ通信機能が作動。登録した所有者などの携帯電話に警告メールが送られる。 所有者は、インターネット上の地図で車の現在位置を把握できるほか、装置が車のセルモータースイッチとつながっているため、エンジンを再始動できないよう遠隔操作できる。装置を無理に外せば、エンジンはかけられなくなるという。 同組合では、年内に建設機械用と自動車用の2種類を発売する予定。価格は1台3万円前後、年間5000台の生産を目指すという。 ■http://mnagase.net/