『ムラーノ』この車のネーミングは、「ベネチア沖に浮かぶガラス工芸で有名な島の名前」にあると言う。“クロスオーバーSUV”をコンセプトに開発された。北米のニッサンチャンネル用モデルとして、2002年から導入されている。ムラーノは九州工場で製造されるので、純粋な国産車ということになる。相変わらず北米でのSUV市場は好調で、各社とも積極的にSUVの投入を行っている。なかでも人気となっているのがトヨタのハリアー、北米ではレクサスRX330の名前で売られているが、この人気を抑えたのがムラーノだ。
日産は北米ではニッサンチャンネルとともに、上級モデルを扱うインフィニティチャンネルを持っている。トヨタが上級のハリアーであるのに対し、ニッサンはベーシックブランドのニッサンチャンネルでムラーノを販売している。じつは、インフィニティチャンネルには、ムラーノの兄貴分となるFXがあり、こちらは4.5リッターのV8までが用意されている。日本仕様のムラーノのラインナップは2.5リッターのFF、3.5リッターのFF&4WDの3車種となる。 「自由な発想で人生を愉しむための独創性あふれた次世代のクロスオーバーSUV」というコンセプトを元に開発されたムラーノ。大胆で斬新なエクステリア、快適でスタイリッシュなインテリア、力強くスポーティセダンのような走りはまさに次世代高級クロスオーバーSUVと呼ぶにふさわしい。 何とも個性的なそのエクステリア・デザインから俄かには想像をしにくいが、ハードウェア上の骨格となったのはティアナやプレサージュ、そしてやはり北米向けのマキシマやアルティマなども採用する日産が“FF−L”と呼ぶ大型のFF車用プラットフォーム。すなわち、搭載するV6エンジンとトランスミッション(CVT)はいわゆる横置きレイアウト。ここからも、ムラーノはあくまでも“乗用車ベース”である事が伺える。 エクステリアは「躍動感ある彫刻」をテーマにデザインされた流れるようなフォルムは「斬新」という言葉がピタリとハマる。クロームメッキ上にスモーク調を施したフロントグリルは、一目で「ムラーノ」という個性を強烈にアピールする、まさにムラーノの「顔」。スムーズに連続する曲面が躍動感をあらわし、18インチの大径タイヤと張り出したフェンダーがマッシブかつ踏ん張り感のある力強さを印象付ける。また大きなガラスエリアをはじめ、ホイール、グリル、ライト等のパーツもムラーノの先進的でハイクオリティな雰囲気を醸し出している。 デザインは“外”も“内”も大胆で個性的 インテリアは、快適な居住性とスタイリッシュなデザインが追求された。「ラグビーボールシェイプ」 のダッシュボードは、センタークラスターを近くに両端を遠くに感じさせるとともに、操作性と足下の広々感を実現する効果的なシェイプ。また、精密感あるデザインのセンタークラスターをはじめ、ステアリングホイール、3連メーターなど随所に本アルミパーツがあしらわれ、スポーティな雰囲気と全体の柔らかな曲線とのコントラストは、まさに新感覚。内装色には、スポーティでパーソナルなイメージのブラックと現代的で明るく開放感のあるイメージのカフェラテの2色が用意される。 ムラーノの特徴として、充実した装備が挙げられる。「ファーストクラスシート」と名づけられた厚みのあるたっぷりとしたシートとリクライニング可能な後席。左側ドアミラーに埋め込まれた高感度CCDカメラが、車両左前方をモニター表示し、死角を解消するサイドブラインドモニター。後進時の駐車を容易にするバックビューモニター。TVチューナーを標準装備とし、エアコン、オーディオ、時計等の情報をひとつのディスプレイに集中して表示するディスプレイシステム。エアコン左右独立温度調整機能などプレミアムな装備が標準装備される。 3.5リッター・モデルのCVTは、世界のCVTの中でも秀逸な出来栄え。 運動性能も「愉しい走り」を実現すべく、3.5リッターV6エンジンと2.5リッター直4エンジンの2種類をラインナップ。3.5リッターには4WDも設定され、専用開発のマニュアルモード付6段変速CVTが組み合わされる。サスペンションは、フロントにストラット式、リアにマルチリンク式を採用し、セダンに匹敵する運動性能を追求。タイヤ18インチのアルミに225/65の大径タイヤが奢られる。
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