「愛の流刑地」で女優の長谷川京子(28)が、主演の豊川悦司(44)と寺島しのぶ(33)が全裸覚悟で挑む濃厚ラブシーンが話題の映画(鶴橋康夫監督、来年1月13日公開)で検事役に初挑戦する。愛ルケの映画テーマである“究極の愛”を裁く重要な役どころで、不倫した上司に後ろから抱擁され、接吻される艶めかしいシーンも。「検事としての視点と1人の女性としての視点の中で起こる葛藤を、伝えられるように演じたい」と気合を入れている。
清純なイメージのハセキョーが“愛ルケ”メンバーに仲間入りする。 「愛の流刑地」は「失楽園」で知られる作家、渡辺淳一さんが“究極の愛とは何か”をテーマに作家と人妻の不倫を描き、過激な性描写がサラリーマンを中心に反響を呼んだ問題作。主演の豊川悦司(44)と寺島しのぶ(33)が全裸覚悟で挑む濃厚ラブシーンが話題の映画だ。 といってもハセキョーが脱ぐわけではない。演じるのは、情事の最中に愛人(寺島)を締め殺した作家・菊治(豊川)を法廷で裁こうとする織部検事役。自身も過去に不倫しながら野心のために愛を捨てた経験があり、愛するが故に殺したと主張する菊治に、心のどこかで身もだえするぐらいの羨望を感じるという難しい役どころだ。 お堅い役は初挑戦となるハセキョーだが、もちろん“愛ルケ”だけに、回想シーンでは、不倫していた上司とのほのかなラブシーンも登場。 鶴橋監督は「長谷川さんの瞳は心を吸い込むように深く濃い。その艶やかな肢体とともにシャープで官能的だ」とほれ込んでおり、「恋愛という嵐に見舞われた人たちへの愛情が、迷いが、心変わりが、決断が、なによりも嫉妬が、みずみずしく、初々しく演じてもらえれば」と期待を寄せる。 9日にクランクインしたばかりのハセキョーは「織部検事は、30歳という若さで検事まで上り詰めた優れた人物。検事としての視点と、1人の女性としての視点の中で起こる葛藤と戦いながら菊治を裁いていく。この葛藤を伝えられるように演じたい。期待に応えられるよう一生懸命頑張りたいです」と気合十分。 “究極の愛”を裁くハセキョーが、劇中でどんな答えを出すのかに注目だ。