オーストラリアのビクトリア州立美術館が所有するオランダの画家ゴッホ(1853〜90年)の作品とされる「 ある男の肖像画 」が、貸出先の英国で偽物と指摘され、美術館が調査に乗り出している。
問題の絵画は1886〜87年にパリで描かれたとみられる「ある男の肖像画」。 同美術館は1940年、英国のコレクターから購入した。 現在の価値は2000万豪ドル(約18億円)以上になるという。 今は英国のエディンバラの美術館に貸し出されている。 オーストラリアの美術館が所蔵している「ある男の肖像画」はゴッホの作品では無い事が判明した。 オランダ生まれの有名な、印象派画家ビンセント・ファン・ゴッホの作品だとされていた油彩画「ある男の肖像画」がファン・ゴッホ美術館の鑑定の結果、ゴッホの33歳前後の作品と見られていたが、昨年、英国の美術館に貸し出された際に、同時代のほかの作品とは「作風が異なる」と指摘され、アムステルダムで専門家が調査していた。作品がゴッホ作とされた経緯など、詳細は明らかでない。 問題の絵は、メルボルンのビクトリア州立美術館が1940年に収集家から購入し、所蔵していたもので、現在なら約20億円の価値があるとされていた。