NHN Japan(ハンゲーム)とバンダイナムコゲームスは、2006年8月8日、都内にて新作オンラインゲーム「プロ野球 ファミスタ オンライン」のサービス内容について発表しましたが、野球ゲームがオンラインで大戦可能になるとは・・・
「ファミスタ オンライン」は、家庭用ゲーム機で20年もの歴史がある定番プロ野球ゲームを、オンラインでプレイ可能にしたタイトル。ゲーム本体の企画・開発はバンダイナムコゲームスが担当し、サーバー開発・設計と運営はNHNが行なう。 プレイ料金は無料で、アイテム課金方式を採用する。サービススケジュールは、8月15日からプレサービスを実施し、10月にサービス開始。そして、11月にはアイテム課金を始める予定とのことです。 ゲームの内容は、まさに「ファミスタ」そのもの! 最近は3Dグラフィックのゲームが多いなか、2Dグラフィックの野球ゲームは新鮮である。これまでに「ファミスタ」は30種類以上のバージョンが発売されているが、「ファミスタ オンライン」に採用されているエンジンは、これらの中から“いいとこどり”をしていると言う。操作感覚がもっとも近いのは、「スーパーファミスタ2」と「3」のようだ。 元々はファミリーコンピュータ用に開発されたゲームなので、使用する操作キーは方向とふたつのボタンのみ。そのため、操作性はいたってシンプルである。野球に興味がある人なら誰でもスグに遊べるのが売りだ。パソコンのCPU性能はCeleron 800MHz以上を必要としている。これを満たしてさえいれば、ノートパソコンでもプレイ可能。 “オンライン”ならではのゲームシステム 本作は家庭用ゲーム機から移植しただけのタイトルではなく、NHNが培ってきたオンラインサービスのノウハウを存分に活かし、いままでの「ファミスタ」にはなかった新しいシステムを取り入れている。 もっとも特徴的なのは、“カード&デッキ”の導入。「ファミスタ オンライン」では、登場するすべての選手がカード化されている。プレイヤーはそれらのカードを複数枚セットにして“デッキ(チーム)”を作成し、試合に望むわけだ。カードには選手名や実際に所属しているチーム、選手イラスト、能力値などが記されている。能力値は「ミート」、「パワー」、「バント」、「走力」、「肩」の5種類が確認できた。選手カードの他にも、“アイテムカード”と呼ばれるカードが存在する。これは「直球Lv1」とか「絶好調」、「ミート+1」などと書かれたもので、試合中に使用することによって、有利な状況を生み出すことができる。しかし、ひとつのデッキに組み込めるカードには限度があるため、強力なカードばかりを揃えた無敵のチームは作れない仕組みになっているようだ。 なお、選手カードの能力値は、実際のプロ野球ペナントレースの結果に応じて更新されるようだ。プレサービスが始まるころのデータは、今年調子のよい中日、西武、ソフトバンク……このあたりが強力になっているのだろうか。そして、選手の怪我や引退など、プロ野球界の一大ニュースにも積極的に対応して行くようだ。 本作のガード&デッキシステムについてNHN ゲームアライアンス事業部長 瓜生貴士氏は、「野球ゲームをプレイする楽しみの他に、選手カードをコレクションする楽しみもある。まるで駄菓子屋などに売っているプロ野球カードのように!」と紹介した。もしかしたら本作の対抗商品は、「カルビープロ野球チップス」になるのかもしれない。