同じ時間同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と、刺されにくい人がいるのはなぜでしょうか。 蚊に刺されやすいのは一般的に、、「女性」「太っている」「体温が高い」「汗をかきやすい」「呼吸が荒い(二酸化炭素を多く放出する)」「血液型がO型」のような人だと言われています。夏真っ盛り蚊対策とさされたら、もろこしヘッド・・?
O型の人は、一般的に蚊に刺されやすいと言われています。それは、これまでにもいろいろな研究で明らかになっています。その原因はどうやら、O型の人の赤血球の表面を覆っている物質にあるようです。O型の人の血液型の表面を覆う物質は、花の蜜と非常に似ています。だから、蚊は花の密と間違えてO型の人に近づいてくるそうです。
血液型の違いによって刺されやすい人と刺されにくい人がある。 実は蚊は血液型がO型の血液を美味しいと感じているというのだ。血液型は、赤血球の表面についている血液型物質によって決まる。それはいくつかの糖物質が結合したもので、化学構造的に一番外側にくる糖物質が何かによって血液型が決まる。 例えばA型はGalNac(N−アセチルガラクトサミン)が一番外側、AB型はGalNac(N−アセチルガラクトサミン)とGal(ガラクトース)が一番外側、B型はGal(ガラクトース)が一番外側、O型はFuc(フコース)が一番外側。そして蚊にとっては、花の蜜とO型の血液は非常に近いと感じているという。 血液型物質は赤血球の表面に付着しているだけではなく、汗・唾液・涙・尿・髪の毛にも含まれている。そのため蚊は汗に含まれる血液型物質の匂いを毛状感覚子で感じ取り、花の糖分に似たO型の血液を見分ける。汗の匂いは、バクテリアがアンモニアやタンパク質を分解して発生するが、血液型物質も分解されて、蚊が血液型物質を感知する。 皮膚に止まった蚊は、口吻と呼ばれる鋭くとがった口を皮膚に刺し、唾液を注入する。この唾液には血液の凝固を防ぐ作用と、人に感知されない作用がある。また、唾液に含まれるタンパク成分が、一過性のアレルギー症状を引き起こし、赤くなったり強烈な痒みを生じさせる。もし蚊にさされたら、痒み止めの薬を塗ったり、痒みの原因となる唾液を吸引器で吸い出す。または刺された部分の血管を押さえて、一時的に血行を悪化させて痒みを抑える。
英国の研究者が蚊に刺されにくい人が発する体臭を解析し、その成分を突き止めるという研究を行っているそうなのだ。すでに成分を特定は完了し、2年後にこの成分を応用した虫よけ剤を開発する予定とのこと。