加湿+除菌イオン”の合わせ技、シャープは、除菌イオンと加湿機能を組み合わせた“加湿空気清浄機”を発表した。加湿を同時に行うことで、除菌イオンのハウスダスト除去スピードが向上するという。
除菌イオンと加湿機能を組み合わせた“加湿空気清浄機”を発表した。加湿を同時に行うことで、除菌イオンのハウスダスト除去効果が向上するほか、繊維の奥に浸透したニオイまで抑えることができるという。ラインアップは、16畳までの広さに適した「KC51C1」と12畳までの「KC-35C1」の2機種で、価格はいずれもオープンプライス。9月1日から順次発売する予定。 同様のコンセプトで、すでに松下が「ナノイーイオン」機能搭載の空気清浄機や三洋が「ウイルスウォッシャー」と命名した、水分とイオンで空気を洗浄する機能を搭載しています。 シープの新製品のコンセプトは「ハウスダストと生活臭への対策」だ。ハウスダストは、カビの胞子やタバコの煙、細かく砕けたダニの死骸など、目に見えない1ミリ以下の小さなホコリのこと。アレルギーを引き起こす原因(アレル物質)の約8割がハウスダストとされている。「ハウスダストは、一度室内に舞い上がると8時間程度は浮遊を続ける。人が1日に呼吸する空気の中には、ハウスダストが約260億個も含まれるという」。 気化方式の本格的な加湿機能を搭載した新製品では、ボタン1つで「加湿+除菌イオン」をシャワー状に放出する。十分な湿度があると、プラズマクラスターイオン(除菌イオン)の周りに水分子が集まり、除菌イオンそのものが大きくなる。これにより、アレル物質の浄化力が向上するほか、除菌イオンの電荷が安定してイオン自体の寿命が約2倍に延びるという。 「加湿空気清浄機なら、空気を浄化するスピードは従来の約2倍、脱臭スピードは約3倍、静電気除去能力は約3.5倍になる。従来とは格段の差」 さらに、従来の除菌イオンでは不可能だった“繊維の奥に浸透したニオイ”に対する効果も確認されたという。ことでうすが、これはすでに松下ナノイーイオン開発秘話でも紹介されていたように、「スーツにニオイが付いたとき、湿度のあるお風呂場に干しておくと臭いが取れるという習慣」からの判るように、先人の知恵なんですね。シャープもいまさら・・・日本紡績検査協会が行った実験では、約5畳の室内にタバコのニオイを染みこませた布片を置き、空気清浄機を運転したところ、2時間後には何のニオイか分からない程度にまでニオイが抑えられた。 空気清浄機本体には、アレル物質やウイルスをキャッチするHEPAフィルターにくわえ、洗って繰り返し使える脱臭フィルター、抗菌・防カビ仕様の加湿フィルターを装備。また、過度の加湿や湿度不足を防ぐため、独自のオートダンパー構造による風路制御システムが搭載されている。内蔵センサーが室内の湿度を監視し、60%に満たないときは加湿運転を行うが、60%を超えるとオートダンパーが作動して加湿フィルターを通らない風路に切り替える仕組み。 プラズマクラスターイオン発生器は従来より小型化され、消費電力を抑えた。たとえば24時間365日運転し続けた場合、1年間の電気代は約640円(除菌イオン+加湿、弱運転時)。これは、同社製の加湿機(HV-T50CX)と空気清浄機(FU-T51CX)を同時に運転した場合の5分の1に相当するという。 ■加湿+除菌イオン シャープ加湿空気清浄機の価格比較・検討はこちら!