『Otakon2006』東海岸最大のアニメイベント開催!!

　
　日本語の「オタク」を語源とするアニメイベント「Otakon」。今年で実に開催12回目をむかえ、毎回動員数を増やし、登録者2万5千人で入場制限を行う程にまで成長した全米あげての一大イベントである。このイベントは1994年より始まり、米国東海岸で開かれる最大のアニメイベントで、カリフォルニアで開催される「アニメエキスポ」と並び米国の2大イベントとして知られている。
　
　
　「Otakon」では2003年にT.M.Revolutionの西川貴教が、2004年にはL'Arc〜en〜Cielがコンサートを行っており、日本の大物アーティストの米国デビューの登竜門ともなりつつある。
　
　
　8月19日から21日に、米国ボルチモアで開かれる日本アニメイベントOTAKONで日本の人気ユニットであるインディゴのライブコンサートが開かれる。OTAKONは米国東海岸で開かれる最大のアニメイベントで、カリフォルニアで開催されるアニメエキスポと並び米国の２大イベントとして知られている。
　
　
　インディゴは、アニメ作品『藍より青し』のエンディングテーマや『魔法使いに大切なこと』エンディングテーマも歌っており米国ファンにとっては馴染みのあるアーティストだといえそうだ。また、インディゴはこの夏には米国初となる『Indigo suite 〜Best Indigo Music〜 U.S.A. version』のリリースが行われる。
　
　　
　また、アーティストを売り出す企業側も、こうしたイベントに日本に関心のあるファンが多いことを注目している。そうした中で、アニメイベントであることをあまり意識せずに、アニメを超えて米国に受け入れられそうなアーティストを紹介する傾向が強まっているようだ。
　
　
　OTAKON
　
　
北出菜奈、米初ライブでゴスロリ布教…アニメフェス「ＯＴＡＫＯＮ」出演

　奇抜なゴシック・ロリータファッションで知られる歌手の北出菜奈（１９）が５日（日本時間６日）、米ボルティモアで開催中のアニメフェス「ＯＴＡＫＯＮ（オタコン）」に参加した。米国の初ライブではパワルフなステージを披露。ライブ前にはゴスロリ衣装を集めた同フェス初のファッションコンテストで審査委員長を務め“ゴスかわ”ファッションを全米にアピール。一方で「米国の次はロリータの本場フランスに行きたい」と欧州進出も飛び出した。

　「アイ　アム　ジャパニーズ　プリンセス」−。菜奈の声がホールに響くと、１５００人を超えるファンから歓声が上がった。米国進出の第一歩、バリバリのゴスロリ衣装にギターを引っ提げて登場。ファンに温かく迎えられた菜奈は、頭を振りまくり衣装に似合わない激しいパフォーマンス。「ＫＩＳＳ　ｏｒ　ＫＩＳＳ」では英語バージョンも披露し、米国ファンの心をわしづかみにした。

　「最初はどうなるかと思ったけど、ノリが良くてこっちもスイッチが入ってそれ以上に盛り上がる感じ。ホント楽しかった」。ライブの成功に菜奈のテンションは上がり「フランスの記者さんにもパリに来てって言われたけど、米国の次はロリータの本場のフランスに行ってみたい」と、欧州進出まで飛び出した。

　アンバランスさが魅力だ。アイドル顔で、女の子を前面に押し出したフリフリのロリータ衣装。一方で、ロック調の音楽をバリバリとこなす。このギャップが北出の神秘さを生み出している。

　米国での知名度は高い。北出は昨年、アジア最大のアニメフェスに出演。全米で放送された「鋼の錬金術師」の主題歌を歌い、同アニメのゲームでもテーマ曲を担当したことで、人気は全米にも飛び火した。「オタコン」出演の打診を受け、先月には「１８−ｅｉｇｈｔｅｅｎ−」も全米発売した。

　先だって行われたファッションコンテストは、同フェス始まって以来のイベント。１００人を超えるファンが応募し、１３人がゴスファッションを競った。「まだ、米国にはゴスロリは入って間もなく、初期段階。ロリータの部分の理解が足りないけど、広まってくれればうれしい」と、審査委員長としてコンテストも仕切った。

　初の米国ライブを乗り切った菜奈は週明けから米国プロモーションに戻る。ＮＹからボストンのインストアイベントが予定されている。「とにかく、私は女の子はヒラヒラのドレスを着るように訴えていきたい」と、生涯ゴスロリを宣言していた。

　◆北出　菜奈（きたで・なな）１９８７年５月、北海道生まれ。１９歳。２００２年に約４万人の中からソニーのオーディションに合格し０３年１０月、「消せない罪」でデビュー。ゴスロリ（ゴシック・ロリータの略）の衣装で一躍、人気者に。“全米ツアー”の９月には東名阪でイベントライブを開催。１０月４日には新曲「希望のカケラ」を発売する。