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August 6, 2006 space
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「天使の卵」 ヒロイン小西真奈美 助演の沢尻エリカが輝きを放つ!

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「天使の卵」100万部を売り上げる村山由佳の小説が映画化された。本作の完成披露会見が行われ、ヒロインの春妃を演じた小西真奈美、主演の歩太(あゆた)を演じた市原隼人、歩太の恋人の沢尻エリカをはじめ、冨樫監督、原作者の村山由佳、そしてこの映画主題歌「君がいるから」を歌うサンセット・スウィッシュの3人が登壇した。
 

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 美大を目指して浪人中の歩太は、ガールフレンドの夏姫がいながらも忘れられない女性がいた。たった1度、満員電車で乗り合わせた人。数日後、歩太は父親が10年も入院している病院でその女性と再会する。彼女の名は春妃。彼女は父親の新しい主治医で、夏姫の姉だった。やや陰のある春妃にどんどん惹かれていく。
 

愛を信じるすべての人に贈る1OO万人の心に響いた 恋愛小説完全映画化!
 
 原作は直木賞作家、村山由佳の「天使の卵エンジェルス・エッグ」(集英社.刊)。女性のみならず男性からも支持され続け、発売以来100万部を突破した愛の物語が、最高のキャストを得てついに映画化されました。愛する人を抱きしめる幸福感。誰かを傷つけてしまうときの胸の痛み。そして大切な人を失ったときの狂おしいほどの切なさ。エモーショナルな映像が、繊細に、みずみずしく、あなたの心に満ちていきます。
 
 不器用だけど、どこまでもピュアだった、19歳の恋。
 何があっても、僕が守り抜く、この腕で…
 愛する人の死、変わらない想い、それでも僕らは生きていく。
 
 そのひとの横顔はあまりにも清洌で、凛としたたたずまいに満ちていた19歳の歩太と27歳の春妃。ときに迷い、ときに傷つきながら、愛を深めていくふたり。だが幸福な季節はあまりにも美しく、短かすぎた――。

 
 小西真奈美と市原隼人は本作でキスシーンを演じるが、市原はこのシーンにはかなり緊張したようで、「かなり何度も歯をみがきました」とはずかしそうに語り、その初々しさがそのまま役がらとぴったり重なった。 
 
 一方、小西は年下との恋について「ここまで引かれ合うのだったら年齢なんて関係ないと思います」と自身の恋愛観も明かし、幅広い年齢層に支持される小西ファンの胸をときめかせた。
 
 
 原作者の村山由香も「みなさんの原作を大切しようという気持ちが伝わってきた」と言うとおり、原作ファンの期待も裏切らない作品に仕上がっている『天使の卵』は、世代を超えて胸にキュンとくる純愛映画。公開が待ち遠しい。
 
 高校で国語教諭をしている斉藤夏姫(沢尻エリカ)は、学校からの帰り道、道路工事をしている男たちの中に、高校の元同級生、一本槍歩太(市原隼人)の姿を見つける。懐かしさから思わず声をかけた夏姫は、歩太が近頃、念願かなって合格した美大へ行っていないとの噂を耳にしたことを告げる。
「絵はもういいんだ。描きたい人物がいないんだから」。
 
 そう声を荒げ、遠ざかっていく歩太。その背中に向かって、「いるじゃない、一人だけ」とつぶやく夏姫。二人は、決して忘れることのできない思い出を共有しているのだ。
 
 4年前の秋。すでに高校を卒業し、美大を目指して浪人中だった歩太と、一足先に現役で大学合格を果たしていた夏姫は、互いに恋をしていた。
 
 小料理屋を営む歩太の母・幸恵(戸田恵子)も知る仲だったが、生活のリズムが違う二人は、少しずつその関係に違和感を感じ始めてもいた。そんなある朝、満員の通勤電車に揺られていた歩太は、車内で一人の美しい女性(小西真奈美)と出会う。凛とした空気をたたえながらも、どこか憂いを帯びている年上の女性。朝の光を受けて優しく輝くその横顔に心を奪われる。それは、歩太にとって運命的とも思えるノ目惚れだった。
 
 その日以来、名前も連絡先も知らない彼女の面影が頭に焼き付いて離れない。これまで、夏姫にも感じたことのない熱い想いを感じながら、心に刻まれたその横顔を、スケッチブックに描き続けるのだった。
だが、再会は突然に思いがけないかたちでやってきた。歩太には、精神を病み10年も入院している父がいた。その父を見舞った際、病院であの電車の彼女に声をかけられたのだ。
 
 彼女の名は五堂春妃。歩太より8歳も年上で、父の新しい担当医だった。そして、春妃は驚くべきことをロにするのだった。「あなた、斉藤夏姫って知らない?妹なのよ」。苗字が違うのは、結婚したからなのだと。後日、夏姫とのデートで「お姉ちゃんに会ったんでしょ。どうして黙ってたの?」と問い詰められた歩太は、答えに詰まる。そして、春妃への密かな恋心を見透かされたようで、落ち着かない気持ちを抑えるのに必死になっている自分に気づくのだった。
 
 その後、父親を見舞うため病院を訪れた歩太は、寂しそうにしている春妃を見かける。自分が書いた春妃のスケッチを差し出すと、彼女は驚いたように、「あなたも絵を描くの」と驚きながらも、懐かしそうな表情を見せる。現実的な他の大人たちとは違い、絵描きになるという夢を応援してくれる春妃に、歩太はより強い恋心を抱くのだった。そして、春妃からの意外な誘い。「今度、病院の外で話せる?」
 
 初めて二人きりで会うその日、ほのかな期待を抱きつつ、歩太はカフェの軒先で春妃を待った。突然の雨に遭い、びしょ濡れになった彼を、今は♂人で住んでいるという自宅に招く春妃。彼女の話とは、歩太の父が回復の兆しを見せ、家族と暮らしたがっていることと、妹が歩太のことで悩んでいるというものだった。
 
 「他に誰か好きな人ができたんじゃないかって」。そう言われ、うなずく歩太は、「あなた以外に誰がいるっていうんですか」と思わず語気を強めていた。だが、「期待を持たせてごめんなさい。でも、私にはもう誰かを好きになる気力は残っていないの」と表情を曇らせる春妃。その時、歩太は部屋に掛けられた1枚の絵に気づく。その絵には”GODO”というサインがあった。「先生が結婚していた人の作品…?」。絵を見つめる歩太に、春妃はそっとしておいて欲しいと歪んだ表情で懇願するのだった。
 
 父親が退院したこともあり、この時以来、歩太は春妃と会う機会を失つてしまう。彼女への想いが募ったある日、夏姫に他に好きな人ができたことを告げ、ついに別れを切り出す。そして、思い切つて春妃に電話をし、「今すごく会いたい」と、素直な気持ちを伝えるのだった。歩太のピュアで一途な愛によって、春妃の頑なな心は次第に開かれ始める。一気に縮まっていく二人の距離。二つの想いがひとつに結ばれるまでに、さほど時間はかからなかった。
 
 互いに寄り添いながら、愛を育む歩太と春妃。だが、幸せな日々は長くは続かなかった。思いがけない運命が、二人を待ち受けていたのだ。そして、それは更なる悲しみへの序曲に過ぎなかった。

 
 主演の二人の好演を凌駕してしまったのが、夏姫を演じた沢尻エリカだ。『パッチギ!』で鮮烈な映画デビューを飾り、公開作が多数控える新星の輝きは、助演でも隠すことはできなかった。歩太の「前」と「後」をすべて力いっぱい走り、見届けようとするひたむきな姿は、「沢尻エリカ」ではなく「夏姫」そのものだった。初のショートカットで実年齢よりもやや上の教師役を演じる姿は、ファンならずとも必見だ。
 
 
 『天使の卵』は10月21日(土)より全国にて公開。
 オフィシャルサイトhttp://www.tentama.jp/
 
 天使の卵
天使の卵
 
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