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August 5, 2006 space
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F1 マス・ダンパー禁止 ルノー快進撃に0.3秒マイナス・・

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FIAは、マス・ダンパーの使用の合法性について、国際控訴裁判所による判決がトルコGP直前の8月23日に下される予定であることを明らかにした。


 ドイツGPでFIAはルノーに対し、マス・ダンパーの使用を禁じたが、これに反し、スチュワードは使用を認めた。このためFIAはスチュワードの決定に対して控訴した。これに関するヒアリングが、パリで8月22日、現時時間午前10時に行われることになった。FIAは、国際控訴裁判所の判決は翌日23日の午後に下されるとしている。

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 ドイツではペナルティーを危惧してマス・ダンパーを外したルノーだが、FIAよりペナルティーは遡及的に適用されることはないとの通知を受けたため、今週末のハンガリーでは使用すると語っている。
 
 

 実際に用いられている方式の中にマスダンパー方式というものがあります。 これは、振り子をビルの頂上からつり下げたようなもので、地震の揺れに共振し、ビルの揺れを軽減するものである。

 
 
 タイヤブランケット、使用禁止へ
 
 タイヤブランケットの使用が、今シーズン末から禁止されることになりそうだ。
 
 シュランが今季限りでF1から撤退するため、2007年、タイヤはブリヂストンの1社供給となることが、すでに決定している。
 
 
 土曜日、テクニカル・ワーキング・グループは、ブリヂストンのタイヤが、温度が低い状況でも有効に働くと言われていることから、マシンの速度を下げる方法として、タイヤブランケットの使用禁止についての投票を行ったようだ。
 
 
 タイヤブランケットとは、タイヤの温度を一定に保つために用いられる過熱システムであるタイヤウオーマーのこと。
 
 
 また、2007年スペックのタイヤは現行のものよりも、より安全性が高まるようで、セーフティカー導入時の負担が軽くなると言われている。
 
 
 FIA、2008年からのエンジン開発凍結をチームに通達
 
 FIA会長のマックス・モズレーがF1の各エンジンメーカーに対し、2008年から始まるエンジン開発凍結後は、今年6月1日の時点で使用したエンジンと同様のものを用いるよう通達を出した。
 
 
 モズレーのエンジン開発凍結案を緩和させようといくつかの試みが講じられてきたものの、ドイツGPの週末にチームに対して配布された文書によると、元々提案されていた事項がそのまま残されることになるようだ。この文書において、モズレーは、各チームならびに各エンジンサプライヤーに対し、エンジン開発の凍結は2007年から始める方が望ましいとの考えも改めて示した。
 
 
 2007年に開発をストップするという案は2008年から始まる新しいコンコルド協定に明記されていないため、メーカー側からの同意は得られないと見られるが、実際に同意が得られなかった場合は、2007年もエンジン開発を続けた後、シーズン後に2006年型エンジンを改めて使用することになる。
 
 
 ロイター通信は、モズレーの文書について次のように伝えている。
 
 「もはや、エンジンのレギュレーションについて論争をやめ、既に提出した案に従ってもらわなければならない時期がきている。2008年に使用するエンジンは2006年6月1日の時点で使用したエンジンと同様のものを用いるものとする」
 
 
 「また、2007年も同様のエンジンを用いることに同意してもらいたい。たった1シーズンだけのために、的外れなほどコストのかかるエンジン開発を行うことは避けたい。そうすれば、7種類のエンジンパフォーマンスが似たようなものになり、他の必要な要素を整えたチームがワールドタイトルを取れるようになる」
 
 
 今回の文書を見る限り、モズレーはメーカー側が提案した独立系チームへのサポート案を退ける考えのようだ。GPMAは、凍結期日を先送りし、ホモロゲーション期間中に限定つきの開発を認めてもらうべく、このサポート案に賭けていた。
 
 
 モズレーはまた、エンジンデザイナーは「現状に即した技術」に集中してほしいとも述べており、代替燃料を使用し、F1を環境に配慮したスポーツにしたいというかねてからの考えを改めて示した。
 
 
 裁判所、マスダンパー禁止の判決
 
 パリの国際控訴裁判所は、23日(水)、物議をかもし出していた“マスダンパー”の問題について、使用禁止というFIA側の意見を採用する形で判決を下した。
 
 ドイツGP開幕前、FIA技術委員のチャーリー・ホワイティングがマスダンパーの使用禁止を各チームに通達したが、その後、ドイツGPのスチュワードが同システムの使用を合法だと認めるという、驚きの裁定を下したのだ。それに対し、FIAが異議を申し立て、今回の審理に至っていた。
 
 声明によれば、22日(火)にヒアリングを行った4人の判事は、スチュワードの裁定を退け、FIAが主張していたマスダンパー使用禁止という判決を下したとのこと。
 
 マスダンパーが禁止となったことで、ルノーのマシン、R26のペースはマスダンパーを使用していた時よりも、1周あたり0.5秒ほど遅くなると見られており、今シーズン残り5戦、2006年チャンピオンシップリーダーが不利な状態に追い込まれるかもしれない。

 
 アロンソ マスダンパーに下された裁定を受けても不安はない
 
 ワールドチャンピオンシップリーダーのフェルナンド アロンソはインターナショナルオートモービルフェデラレーションが彼等のマスダンパーを禁止したことについて、一切不安はないと語っている。アロンソは、マスダンパーを付けても、付けなくても、マシンを走らせたときには、何も大きな違いは感じなかったと語った。
 
 「僕らはその決定を受け入れるし、僕らのマシンで最高のものを作り上げていくつもりだ。マスダンパーを付けなくても、とてもコンペティティブだと僕は考えている。レースでも、大きな違いは何も感じない。全く不安はないよ。チームはマシンのフロント内部にいくつか新しいパーツを取り付けるよう懸命に作業している。」とアロンソはイスタンブールで木曜日に語った。

マスダンパーとはタイヤ振動を抑え、グリップレベルを安定に保つことでレースパフォーマンスを向上させるものを呼ぶ。1ラップにつきコンマ3秒ほどのタイムアップが見込めるといわれている。

アロンソは彼のチャンピオンシップでのリードが過去5戦で急速に減少していることを把握しているが、彼は、フェラーリが進歩したことが全ての要因だとは信じていない。「当然、彼らのパッケージは過去4、5戦で非常に機能している。しかし、これはタイヤパフォーマンスをうまく引き出したもので、マシンだけというわけではないと考えている。ブリヂストンは高い温度で優れた前進を見せたと思う。だけど、ミシュランの対応範囲内だと信じている。」

「僕らは彼ら(ミシュラン)とともにハードワーキングしているし、いくつかの改善に成功していて、今回のレースから、それらが見られるだろうと考えている。不安ではないよ。フェラーリが持つパッケージよりも強いものであると考えているし、ルノーとミシュランがこれからよりコンペティティブになるだろうと思う。残り5戦は僕らのマシンが適しているだろうし、僕らのパッケージは彼らよりも優れたものだろう。」


 
 ミハエル マスダンパーの損失がルノーを遅くさせることはないだろう
 
 FIAから下されたルール改正があった。マスダンパーがパドックでの意見を聞き入れた結果、違法なものであるとして確認された。これは残りのシーズンを戦う意味でも、フェラーリの支えとなるだろう。ルノーはマスダンパーから最大の利益を得ていたと考えられていたためである。
 
 しかし、ミハエル シューマッハはこの動きについて全面的に賛成というわけではない。「F1ではたまに支持されない裁定を受け入れなければならない。僕らは僕らのマシンにいくつか変更を加えなければならなかった今年初めの頃と同じようにね。」

「そのシステムがルノーに利益をもたらしたと考えたり、彼らがそれを使えなくなると考えたとしても、F1での開発はとても急速なものであるから、彼らはこれ以上それ(マスダンパー)を使用することを許可されなくても、それにより生ずる問題を解決していくだろう。」


 
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