「着うた」や物品販売など携帯電話で提供されるビジネスの市場規模が、05年は7224億円にのぼり、前年より39%増えたことが総務省の調査で分かった。 通信の高速化や定額サービスの広がりなどが追い風になっているとみられる。カラオケボックス代などのカラオケ利用者市場規模(約7400億円)に肩を並べた。
調査によると、とくに伸びが大きいのは、歌の入った楽曲をダウンロードする「着うた」で、前年比2.8倍の562億円だった。 このほか、証券取引やネットオークションなどの手数料が前年比倍増の886億円、物品販売が前年比59%増の1542億円だった。 調査は05年11月時点の携帯電話の公式サイト1万1700を対象に実施した。 携帯番号の「持ち運び」制、10月24日開始 NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンの携帯電話3社は、同じ番号のまま電話会社を変えられる携帯電話の番号持ち運び制(ナンバーポータビリティー)を10月24日から開始する方針を決めた。スタートまで残り3カ月を切り、料金やサービスを巡る事業者間の競争は一段と激しくなりそうだ。 番号持ち運び制は11月までにスタートすることになっており、携帯電話3社はすでに、番号持ち運び制の手続き方法を明らかにしている。 それによると、電話会社を変えたい利用者は、まず現在の契約会社に解約を申し込み、番号持ち運びの予約番号を受け取る。移転先の電話会社に予約番号を示せば、それまでの契約が正式に解約され、同じ番号のまま新たな契約を結べる。メールアドレスは引き継がれない。