ヤフーが禁断のオークション出品のアフェリエイトを開始しました。なぜ禁断かと言えばヤフーの稼ぎの大半は、広告とオークションの手数料から得ているからです。ヤフーは既にポータルではなく、巨大なオークションと言うインフラ企業になっているのです。この手数料をアフェリエイトとして一部放出することで、より多くの集客と手数料の収入を得ることを狙っているのでしょう。
実際、オンラインショッピング(小売)では、No1は楽天、No2アマゾンと言われていますが、Yahooはまだまだ追いついていません。しかもネットの小売では、アマゾンが言うように既にロングテールビジネス化しているため、商品の品揃えが重要なポイントなり、薄利多売化が進んでいます。 この分野で、同じショッピングポータルとして楽天に勝負を挑むのは、かなりの体力が必要と推測されます。そこでYahooが選んだ戦略は、もっとも収益性の高い、在庫も詐欺の責任も負わないで済むオークションのアフェリエイトなんです。しかも、オークションと言う名称で運営していますが、その実態は、個人を装った商店だったり、企業だったりするのです。正式にストアとして出品しているところも含めると、最低価格を設定しただけのショッピングサイトが実態でしょう。 在庫なし、販売の努力(出品、発送、詐欺のリスク)も出品者と落札者双方が負う訳で、ヤフーは集客して手数料をピンハネすればいいのですから、楽勝です。と言いつつもシステムの維持には莫大な費用が掛かる訳ですから、いい事ばかりではありません・・・でもヤフーオークションは激重だったりしますね。 さて、このオークションのアフェリエイトですが、「Yahoo!オークションアフィリエイト」では、自分のWebサイトやブログなどに広告バナーを掲載して、その広告バナーをクリックして「Yahoo!オークション」を訪れたユーザーが商品を落札すると成功報酬としてYahoo!ポイントや現金を獲得できるというもので、ショッピング系のアフェリエイトと同じですね。 この仕組みを逆に利用して、Yahoo!オークションの出品者は、アフィリエイトオプション(もちろん有料)を選択することで商品の広告もできるようになりますから、ヤフーはアフェリエイトの費用まで出品者に負担させるのです・・・悪徳ですが、出品者としては、売れるチャンスが増える訳ですから、ヤフーの一挙両得でしょうか?いえいえその程度ではありません、アフェリエイトを運営するバリューコマース社の40%はヤフーの出資なので、ヤフーの関連子会社です。ヤフーは一挙三徳なんですね。どうです?おいしいでしょ。。
Yahoo!オークションの出品者は、ストア・個人を問わず、出品時に出品フォームの有料オプション設定で「アフィリエイト」を選択し、落札額に対する報酬率を設定するだけで簡単に広告を出稿できる。報酬率は、個人出品者が1%固定(評価が1500以上の利用者は、1%-10%の範囲で任意に設定可能)、ストアは1-99%の範囲で設定できる。