ジダンはまさかの一発退場。サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝で、フランスのMFジダンから頭突きを見舞われたイタリアのDFマテラッツィが挑発したとされる発言内容が5日、明らかになった。AFP通信によると、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトがマテラッツィへのインタビュー記事で伝えた。
英雄?悪役?ド派手“マテ劇場”
決勝で最も派手な立ち回りを演じたのはイタリアDFマテラッツィだった。前半7分、ペナルティーエリア内でMFマルダを倒し、ジダンの先制点につながるPKを献上。1点を追う前半19分には、ピルロの右CKを頭で決めて同点に追いついた。
しかし、本当の見せ場は延長後半5分だ。マークしていたジダンともつれあい、離れる際に何事か言葉を浴びせた。その言葉に怒ったジダンの頭突きを、胸に一撃を食らい、ピッチに倒れ込んだ。演技賞もののプレーでフランスの主将を退場に追い込んだ。勝敗はPKで決着したが、流れはこの時決まっていた。
「決勝のマン・オブ・ザ・マッチはピルロではない。マテラッツィだ。同点ゴールを決め、そしてジダンを退場に追いやった」。敵将ドメネク監督の皮肉たっぷりのコメントがマテラッツィの“仕事ぶり”を証明した。
もともと筋金入りの「悪童」として名高い。セリエAではひじ打ちはもちろん、相手にパンチを浴びせたこともある。今大会もオーストラリア戦で一発退場している。
優勝にマテラッツィ本人は「これまでの苦労が報われた思いだ」と喜んでいるが、フランス側の怒りは収まらない。
トレゼゲは「あいつはカップを勝ち取ったかもしれないが、胸を張ることはできない。サッカーよりも大切なものが人生にはある」と吐き捨てた。マテラッツィがジダンに対して何を言ったのかは不明。しかし、言葉の内容が判明した場合には、厳罰が下される可能性も残っている。だが、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは「クレバーな活躍。点を取り返しジダンを退場させた。相手をよくいらだたせた」と賛辞を並べた。悪役とはいえ母国にとっては英雄に違いない。
ジダン映画の結末も「一発退場」だった ジダン 神が愛した男 映画 Zidane-A 21st Century Portrait 映画が現実になった!? 10日、サッカーW杯決勝でのフランス代表MFジダンの一発退場劇を、日本の映画関係者があ然と見守っていた。15日公開のフランス、アイスランド合作映画「ジダン 神が愛した男」のラストシーンも、W杯を予知したかのような一発退場シーンだったからだ。配給関係者は、奇妙な符号に驚き、戸惑いながらもヒットへの期待をふくらませている。 同作は、17台のカメラを駆使し、1試合のジダンのプレーだけを克明に追った、異色のドキュメンタリー。05年4月23日、スペインリーグのRマドリード−ビジャレアル戦で撮影された。この試合の終了直前で、ジダンは相手選手ともみ合いになり、レッドカードをもらったが、映画はピッチから去るシーンで終わる。 配給のシネカノンの関係者はW杯決勝の退場劇に「まさか、映画と同じシーンが起きるとは」と絶句したという。同時に「できればフランスに優勝してほしかったが、この一件で映画も話題になれば」とPR効果も期待している。 その兆しはあった。ジダンがW杯の主役になるにつれて、映画への注目も高まっていた。今年のカンヌ国際映画祭の特別招待作品でフランスではヒットしたが、日本国内では都内1館だけの上映で注目度も低かった。だが、6月末に1日約150件だった公式ホームページへのアクセスが、9日には14倍の2000件に上った。またジダン報道の増加によって、広告費に換算すると約10億円規模の効果も見込まれるという。このため、シネカノンは興行収入予想を2500万円から4倍の1億円に上方修正したほどだ。
フランスで「ジダンの頭突き」がこの夏のヒット曲に? サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝戦でのジダン選手の「頭突き」が各方面で物議を醸すなか、フランスではこれを題材にした歌がヒット曲になる可能性が出てきた。 フランス代表主将のジダンは、W杯決勝でイタリアDFマテラッツィと口論の末に頭突きをし、レッドカードの退場処分を受けていた。 フランス語で「頭突き」を意味するタイトルが付けられたこの曲を製作したのは、主にコマーシャル音楽を専門とするプラージュ・レコーズ(www.laplagerecords.com)のメンバーら3人。 フランス語で「ジダン・ザ・ヒットマン」というコーラスが入るこの曲を作った当初の目的は、敗戦によるショックを慰めることが目的だったという。 知人ら約50人にこの曲を電子メールで送ったところ、ウェブサイトへの掲載や、フランスのラジオ局「スカイロック」に取り上げられるなどして人気が高まった。 業界関係者の間では、この曲の版権料が最大10万ユーロ(約1460万円)になるとの見方もある。 プラージュ・レコーズの創設メンバー、セバスチャン・リプシッツ氏はロイターに対し「大手レコード会社4社と交渉中で、明日にも契約出来るかもしれない」とコメント。「この曲で儲かるかもしれない。でも、この曲で夏にみんなが踊ってくれたらそれが嬉しい」と語った。
マテラッツィ、発言内容明かす=ジダンの頭突き事件で−欧州サッカー サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝で、フランスのMFジダンから頭突きを見舞われたイタリアのDFマテラッツィが挑発したとされる発言内容が5日、明らかになった。AFP通信によると、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトがマテラッツィへのインタビュー記事で伝えた。 マテラッツィの説明では、頭突きの直前に同選手がジダンのユニホームを引っ張った際、ジダンから「そんなにユニホームが欲しいなら、後でくれてやる」と言われたため、「それならお前の姉妹の方がいい」と答えたという。 これまで当事者からピッチ上での会話内容は明かされたことはなく、マテラッツィの言葉にアルジェリア移民の子ジダンに対する人種差別的意図が含まれていたのではないか、との憶測もあった。マテラッツィは同紙に対し、「よくない言葉だとは思うが、たいがいの選手も使うものだ。そもそもジダンに姉妹がいることすら知らなかった」と話している。
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝で、フランスのMFジダンから頭突きを見舞われたイタリアのDFマテラッツィが挑発したとされる発言内容が5日、明らかになった。AFP通信によると、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトがマテラッツィへのインタビュー記事で伝えた。 マテラッツィの説明では、頭突きの直前に同選手がジダンのユニホームを引っ張った際、ジダンから「そんなにユニホームが欲しいなら、後でくれてやる」と言われたため、「それならお前の姉妹の方がいい」と答えたという。 これまで当事者からピッチ上での会話内容は明かされたことはなく、マテラッツィの言葉にアルジェリア移民の子ジダンに対する人種差別的意図が含まれていたのではないか、との憶測もあった。マテラッツィは同紙に対し、「よくない言葉だとは思うが、たいがいの選手も使うものだ。そもそもジダンに姉妹がいることすら知らなかった」と話している。