世界で最も地球にやさしく、幸せに暮らす国は南太平洋の島国、バヌアツ共和国。英国のシンクタンク、ニュー・エコノミックス財団(NEF)は国際NGO「地球の友」と協力し、独自の「幸せ地球指標(HPI)」に基づいて178カ国をランク付けした初の報告書を公表した。主要国は軒並み下位に位置づけられ、日本95位、米国150位。最下位は独裁政権下で貧困とエイズに苦しむアフリカのジンバブエだった。
HPIは、各国の世論調査に基づく「暮らしの満足度」に「平均寿命」を掛け合わせた指数を、二酸化炭素(CO2)の排出量などを基に数値化した「環境への負荷」で割って算出。NEFは「自然環境を害することなく、どれだけ幸せに暮らしているかを示す新しい指標」と説明する。米国とドイツは満足度と平均寿命がほぼ同じでも、「環境への負荷」が少ない独が81位と上回った。
バヌアツ共和国 (Republic of Vanuatu) 1.面積 1万2,189km2(新潟県とほぼ同じ大きさ) 2.人口 21.5万人(04年、世銀) 3.首都 ポートビラ(1.9万人、98年) 4.人種 メラネシア系93%、英仏人2%、中国系、ベトナム系等 5.言語 公用語はビシュラマ語(ピジン英語)、英語、仏語の3つ 6.宗教 殆どがキリスト教徒(プレスビタリアン、ローマ・カトリック、アングリカン、セブンス・デイ・アドベンティスト他) 7.略史 1605年 キロス(スペイン人探検家)が発見。 1906年 英仏の共同統治下に入る。 1980年8月1日 独立(英連邦の一員)、サント島反乱鎮圧