マツダは欧州で、ハードトップを備える「MX-5 Roadster Coupe」を発表した。2006年7月20日から一般公開が始まる、ブリティッシュ・モーターショー(2006 British International Motor Show)で公開する。MX-5 Roadster Coupeは、ソフトトップを備える「MX-5」(日本名:ロードスター)のラインアップを拡充するものとの位置付け。
ルーフは、フロントとミドル、リアウインドーの三つに分割されて室内後部に格納する。ルーフ格納時にはこれらの上を、リアデッキカバーが覆う。ルーフの開閉時間は12秒で、市販の電動リトラクタブルハードトップの中では最短という。 ソフトトップモデルと比べた車両増は約37kg増に抑えた。できるだけ重量増を抑えるため、樹脂製のルーフを採用した。 ハードトップを採用するため、ルーフ格納部の開口幅を広げた。ただし、そのままでは車両の剛性が落ちてしまうため、後部ボディの各部に補強材を加え、最小限の重量増でソフトトップモデルと同等の剛性を確保した。 ルーフはホイールベースの間に収め、前後重量配分の適正化やヨー慣性モーメントの低減を図った。また、サスペンションのダンパやスプリングの設定も適正化した。